~進化~ 久々の公式データよりリーグ現況展望

2020年07月14日

「中3日」連続の過密日程は、我々ブログ記載者にも余裕を奪い、Jリーグ公式データリリースを待っての分析・記載が、次戦日程と重複し、困難でした。
次戦「中5日」となり、選手は「完オフ非」を貰いましたが、我々も、本日「公式データリリース」からの「リーグ現況」確認が可能となりました。
久し振りに、第2節再開戦~第4節時点のJ1リーグを、公式試合スタッツデータから点検しましょう。
1.第2節・第3節・第4節の「J1公式データ」
➀リーグ全体動向
そのため、各チームの公式データ平均値を記載します。(コンサ値)

節     第2節  第3節  第4節
得点・点  1.1 ↗1.6 ↘ 1.0 ※失点も同値
      (2)   (2)    (0)   (1 ↘ 0 ➝ 0)
シュート数 12.8  ➝12.7  ↘ 10.7  ※被シュート数も同値
            (12)      (7)        (7)     (11 ↘ 20 ↗ 14)
同枠内数・本3.7 ↗4.2 ↘ 3.0
      (3)    (5)    (2) 
PA内シュート7.3 ➝7.6 ↘ 6.4
      (10)   (5)    (4)
30侵入数・回 43.1 ↗ 46.6  ↘ 43.3 
      (30)   (28)   (35)
決定率・% 8.2 ↗12.2↘ 9.3 ※被決定率も同値
      (16.7)  (28.6)  (0)      (9.1 ↘ 0 ➝ 0)

パス数・本 495 ↗511 ↘ 495
      (482)  (512)   (504)
同成功率・% 80.2 ➝ 80.8  ↘ 79.4 
            (79.5)  (80.5)    (83.5)
クロス数・本 13.6 ➝ 14.0  ➝ 14.6
      (26.7)  (10.0)   (12.5) 

支配率・% (42.7)  (46.2)   (47.4)  
走行距離km 111.4 ➝ 112.9 ↗ 113.4
            (111)     (113)    (107)
スプリント数・回153 ↗164 ➝167
      (140)   (173)  (156) 

再開後の3連戦・リーグ平均値と(コンサ値)です。

➁概要
・項目別数値の推移は、第2節➚第3節➘第4節で、
 過密日程は、再開第2節は「ややフィジカル低調・身体が重い」、第3節は「実戦での体重減・試合勘アップで、運動量・各数値アップ]、第4節では「累積疲労で、身体が重く、各数値ダウン」との傾向でした。
・第4節での「ダウン項目」は、「得点・シュート数・同枠内数・PA(ペナルティーエリア)内シュート数・30m侵入数(攻撃回数)・決定率」の攻撃全項目、「パス数・同成功率」の8項目、一方、
「第3節で大幅上昇し、第4節でも同値項目」は、「クロス数・走行距離・スプリント数」の3項目でした。
つまり、過密日程での累積疲労は、想定通り、ほぼ全項目で、数値ダウン=レベル低下となりました。
➂チーム別動向・推移
累積疲労が直接影響し、試合内容低下の主因となる筈の「走行距離・スプリント回数」を各チーム毎に確認してみます。・・意外な結果が見えて来ます。
『走行距離』
ダウンチーム【7チーム】~コンサ△6・鹿島△2・浦和△2・横浜FM△8・湘南△9・広島△2・大分△3
同値チーム【3チーム】~仙台・G大阪・鳥栖
アップチーム【8チーム】~柏+2・FC東京+9・川崎+5・横浜FC+7・清水+2・名古屋+5・C大阪+5・神戸+3
※いかがですか。
平均走行距離は、リーグ全体で「第3節112.9km~第4節113.4km」と僅かですが「0.5km」アップでした。また、チーム毎に点検すると、「ダウンチーム」は「7チーム」で、残る「11チームには走行距離の低下は無い」との内容でした。
『スプリント数』
こちらも、同様な傾向で、
リーグ平均値「第3節164回~第4節167回」と微増。チーム個別も、ダウン「8チーム」、同値「0」、アップ「10チーム」でした。
※この傾向から推測出来る通り、
第4節は、「累積疲労選手起用」を回避し、「代替選手起用」の「ターンオーバー」起用との戦略が、リーグの主流で、その戦略チームを証明しています。
しかし、その代償が「全項目での数値低下=プレイ・戦力レベルダウン」も証明しています。
その結果は、
走行距離
アップ・同値11チーム・・・4勝4分3敗(平均勝ち点1.45)
ダウン    7チーム・・・1勝4分2敗(平均勝ち点1.0)
スプリント
アップ・同値10チーム・・・3勝6分1敗(平均勝ち点1.5)
ダウン    8チーム・・・2勝2分4敗(平均勝ち点1.0)
この結論からは、
走行距離とスプリントの「ダウンチーム=非ターンオーバー型チーム」は、
「勝ち点0.5ダウン」となる結果で、戦略は、「ターンオーバー型」が上回った、との結果を証明していました。
『コンサの、<スタメン固定+途中交代型>の選手起用の戦略は、リーグ平均以下で、<ターンオーバー型>がより優れていた』との判定となります。

2.第4節の、コンサ次戦対戦チーム比較
次戦対戦相手「仙台」とコンサの試合データを比較してみます。

      コンサ   仙台   対比
得点     0     1   ☓
シュート数  7    13   ☓
同枠内数   2     3   -
決定率    0    7.7  ☓
PA内シュート数  4    10   ☓
30m侵入数  35    36   -

パス数   504   349  〇
同成功率  83.5  68.8 〇
クロス数  16     22  ☓
同成功率  12.5  31.8 ☓

失点     0     1   〇
被シュート数 14    6   ☓
被決定率   0    16.7 〇

支配率   47.4  40.7 〇
走行距離  107   114  ☓
スプリント数156   184  ☓

※多数項目で、仙台に劣後しています。コンサは、パスと守備力の2項目のみしか優位は無く、仙台「ターンオーバー型起用」が成功し、決定力の低さが原因で、「最少得点」での引き分けでした。
前節パフォーマンスでは「コンサ勝利・勝ち点獲得」は困難、との数値となっています。

しかし、「累積疲労」が顕著だったチームも、「中5日」日程で「一息つき、フィジカル回復」ですね。
そのため、次戦は、第3節レベルパフォーマンスが見込めます。


post by yuukun0617

23:08

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