2019年07月22日
第20節公式試合データがリリースされました。
シーズン後半となり、リーグ動向が徐々に変化してきています。
最新動向を確認したいと思います。
1.第20節公式試合データ点検
先ず、恒例内容数値の点検により、リーグ動向を確認しましょう。
リーグ動向は・・・
恒例のここ3試合対比で確認です。〜リーグ平均から〜
得点 30m進入数 シュート数 枠内数 決定率
18節 0.9 39.1 11.9 3.4 7.9
19節 1.4 44.3 13.8 4.6 10.0
20節 1.6 39.3 14.0 5.4 11.6
17節 2.2 43.9 14.6 5.7 14.8
今シーズンの大勢は、一貫して「攻撃・得点力アップ」動向で推移し、
現在まで、第17節「攻撃力優先・得点力優先」の実戦値が頂点・ピークとなり、
以降、高数値が継続していました。
今節は、その中でも、17節に匹敵する「攻撃力優先・得点力優先」動向に近づきました。今シーズンリーグ命題となって来た【攻撃優先の邁進】の潮流は更に拡大です。
今シーズンのチーム戦略は、
現在上位陣「堅守・速攻」チーム群(FC東京・鹿島・本来広島も)
VS
「攻撃優先>守備」チーム群(コンサ・名古屋・大分)
VS
「攻撃優先・堅守も」チーム群(横浜FM・川崎)
の3戦略の勝負となっています。
そして、今後のシーズン終幕へ向けた展開の主流動向は、益々、
「勝ち点獲得」最優先=「勝利・勝ち点3」最優先、との試合目標に収斂していきます。 上位・優勝争奪戦も、下位・降格争いも、「引き分け=勝ち点△2喪失」✖、「勝ち点3獲得」を目指す試合との認識のみが、正当となります。
試合の密度・緊縛度・価値は、一気に激しさを増し、試合内容と結果も激しく、厳しいものとなる、とのリーグ動向は間違いありませんね。
2.コンサ・最新・試合データ値から
コンサ最新状況こそが、第20節の公式数値です。平均も、過去節も、成長や動向を確認するための対比指標でしかありません。重要なものは「今の戦力・プレーの数値」ですから。
では、
リーグ平均値・順位と対比し、リーグポジションからコンサ実像を表して貰います。
順位 得点 シュート数 PA数 PA率 枠内数 決定率
7位 5 23 20 87% 14 21.7%
順位 1 1 1 1 1 1
※シュート項目は、全チャンピオン、全項目で文句なし、圧倒的な数値でリーグ1位となりました。
決定機の量(回数)も、そのポジションも<良好ポジションは良好シュート精度に直結!!>、シュート内容も、文句なしの数値ですね。
しかし、前ブログで指摘し、ミシャの試合後コメントにもあった通り、シュート内容は、未だまだ改善余地が大きく、選手間格差も大きいく、その対策・改善で上昇すべき、可能な数値で、文字通り<Wクラスレベルも見えたシュート内容>でした。
今節数値は、今後の対戦チームを大きく縛りつける=「コンサの圧倒的攻撃力」を認知するしかない、状況を作り出しました。一時の「名古屋の脅威」と同様に、現在は「コンサの脅威」が「リーグ当たり前」認識となったという事です。
では、その前提の「攻撃項目」も、
順位 攻撃回数 パス数 成功率 クロス数 成功率
7位 37回 377 79.6% 16本 18.8%
順位 12位 15位 12位 3位 9位
※シュート項目とは、大きな差がありますね。この数値で、リーぐトップの決定機構築となるのは、「戦術=方法論」が大半の理由との逆証明となっています。「攻撃回数もパス数も多い=良プレイ」とは限りません。川崎は、違いますが、鹿島とよく似た数値です。ここには<有効プレイと効果薄プレイの差>が関係し、「勝負強い・切れの良いプレイ」=「有効度の高いプレイ」で、「際立った個人プレイ・能力」または「際立った組織・連携・コンビネーションプレイ」がその内容です。
コンサの「リーグ随一決定機構築力=ゲームメイク力」は、そのどちらもある融合型で、鹿島の持ち味・スタイルでもあります。
コンサの現数値からは、当然、トレーニング等で、項目数値を成長・上昇させれば、良い高いレベルに到達します。川崎がその典型です。今後の伸びしろ・成長が期待出来る項目・数値でもあります。
守備面は、
順位 失点 被シュート数 被決定率 タツクル数 クリア数 インターセプト
7位 2 16本 12.5% 11 31 1回
順位 7位 12位 7位 15位 2位 8位
※複数失点も、リーグ下位ではなく上位順位で、今節は、攻撃最優先により、複数失点も、リーグ平均水準でした。コンサ失点はミス由来で、ケアレスミス排除で改善策は容易で、水準以上は可能という事でした。
※驚きは、「コンサはクリアはせず、丁寧に繋ぐ」とのコメントも多数ありましたが、実数値は否定していますね。「クリアを多発し、リーグ2位」でリスク時はクリアプレイが基本でした。ミシャスタイルとは真逆で、ここもトレーニング等で改善余地大の項目です。
※守備数値は、リーグ上位とは到底比較にもならない低数値で、逆に、改善余地=チーム戦力上昇可能性が大きいことを証明しています。
特筆項目、
基本となる
順位 運動量 スプリント数
7位 113km 202回
順位 1位 2位
※リーグトップの運動量と、2位のスプリント数で、スプリントは初めて「200回」の壁・大台を超え、全選手が、ミシャに応え「走り勝つ」プレイを実践した証明数値です。 本当に良く頑張りました!
今節のコンサ数値を点検してみましたが、結果的に、
現在のストロングポイントと改善余地項目を確認したこととなりました。
強力な攻撃力を益々上昇し、その前提となる攻撃、そして守備の改善課題への取り組みにより、現時点より数段高く・先のポジション・戦力到達が見えますね。
プロフィール
中学高校サッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。
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