2019年07月09日
1.今シーズン・リーグ戦後期の初戦は、16位松本に「引き分け・勝ち点1」をプレゼントする、実質敗戦相当試合で開幕。
コンサの後半戦を占う節目試合は、失敗試合となりました。
ミシャは、今シーズン目標として「請け負った・最終節リーグ戦上位=3位以内達成」のため、試合戦略を、前半戦採用の「試合内容レベルアップ」中心を捨て、「戦績=勝ち点3・勝利獲得」最優先を選択を表明。
詰まり、監督の立場として、
試合目標は、何よりも、最優先が、
「勝利獲得か否か」の”1番勝負” を掛け続ける、
即ち、<全試合勝利=17連勝を狙う!>、
との強い意思にて後半戦を闘う、との信念を表明しました。
しかし、初戦にて「失敗」の結果。
そんな、監督・首脳陣の意識表明を受けたコンサ選手の意識は、
ミシャ意識に即座反応した選手は、ロペスが「1試合毎をトーナメントと認識し、全試合必勝を目指す」と表明したのみで、
岩崎の惚けた・不理解そのものを現した「プレイは良かった、次も頑張る」発言の様に、「自己(成績・成長)中心」も存在し、
日曜のジェイコメントも「自己低決定率が敗因との自己分析も反省も無く、敗戦の意味・責任も不認識」で、ミシャの試合への決意とは、真逆な意識が逆証明され、次戦も同一プレイで、得点機会消滅による、敗戦プレイが連続する事が明らかとなっています。
どんなに優秀な指導者が存在しても、選手の意思次第でチームの運命は決定しますが、コンサの「選手意識」は、そんなに悲観し過ぎる現状でも無いと見えますね。
ロペスの様な「優等生」は、チャナティップ・ルーカス・駒井・宮澤・武蔵・深井・菅・福森・ミンテ・進藤・ソンユン・石川・白井・金子と多数。
「問題生」はジェイ・岩崎・中野程度。
育成組の荒野・濱・藤村・檀崎・中村・高嶺・田中は、勉学中。
選手起用の問題で、「問題性」も中軸ではなく、途中起用など、活用法次第。
日曜、後半戦の初戦・第18節で、「選手意識」の課題が判明したことは、とてもラッキーで、残り16試合の「最基本事項の再確認」となり、以降の<16連勝!!>の土台・基盤が強化されたもの、との見方が正しいですね。
2.では、リーグ後半戦・スタート第18節のリーグ動向を公式試合データより。
今節は、異様な戦績結果・動向となりました。
順位の移動が、僅か「7チーム」と今シーズン最低数の節となった点です。
通常「節」では、平均12チーム程度が「順位移動」となり、
16→17節 16チームが順位上下移動 でしたが、
17→18節 低下;コンサ・松本・名古屋の3チーム、上昇;磐田・C大阪・鳥栖・大分の4チームで、計7チームのみとなりました。
「引き分け」の試合結果が多くなると、多数チームが「勝ち点+1」で、相対勝ち点入れ替わりが少なくなりますが、今節は、僅か3試合のみで、残る5試合は「勝敗」があり、決して多数ではありませんでした。偶々、不思議な偶然結果かもしれませんが、激しい「勝ち負け」があっても、順位変動とならない「節」もあり得るとの事態を経験したものでしたね。
リーグ動向は・・・
恒例のここ3試合対比で確認です。〜リーグ平均から〜
得点 30m進入数 シュート数 枠内数 決定率
16節 1.2 38.8回 12.6本 3.9本 9.7%
17節 2.2 43.5 14.6 5.7 14.8
今節 0.9 39.1 11.9 3.4 7.9
15節まで続いていた「攻撃・得点力アップ」動向は、16節低下あるも、第17節「攻撃料優先・得点力優先」傾向が炸裂し、攻撃回数は今シーズン1位、シュート数1位、枠内シュート数1位、獲得得点2倍・1位、決定率1.5倍・1位と「攻撃」でのシーズン最高点到達との注目「節」となり、「攻撃>守備」の結果としての「獲得得点・炸裂、失点最大」となったもの。今シーズンリーグ命題【攻撃優先の邁進】が更に拡大していましたが、
突然、急停止・ブレーキがかかった「節」となり、得点・シュート数・枠内数・決定率は、シーズン最低ランクに急落。「無得点」チーム6チームは、第13節・シーズンワーストの7チームに次ぎ、ワースト2位。
その原因は、「3本・2本」と異常な低シュート数チームが3チーム(仙台・鹿島・大分)、「一桁」チームが3チーム(F東京・湘南・鳥栖)と計6チームとなり、通常節では1~2チーム状態から、3倍増となった点にあります。そして、驚きは、首位・4位・5位の上位チームが該当しており、首位・4位(F東京・鹿島)は、勝利を獲得している点です。
そして、この異常「節」を解く鍵が「決定率」にあります。
今節の決定率を順番に並べると、
決定率 チーム 勝敗 リーグ順位
1位 33.3% F東京 - 勝 1位
鹿島 - 勝 4位
3位 25.0% 湘南 - 勝 15位
4位 16.7% 清水 - 勝 12位
5位 10.0% C大阪 - 分 7位
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
6位 9.1% G大阪 - 負 14位
7位 8.3% 神戸 - 負 13位
・・・・・・・・・・・
10位 6.3% コンサ - 分
〇決定率一桁未満で「勝利は困難」「敗戦確率上昇」となっていますね。
コンサの「低決定率」は、「敗戦相当」との数値でした。
この様に、今シーズン命題となった【攻撃優先の邁進】は、
より効率的な試合展開・内容追求により【得点獲得力】そのものに変化し、
「多数シュート数」のシュート至上主義は完全に捨て、
【「高決定率」を中軸に、「少ないシュート数」で「確実に得点獲得」】との戦略が、上位・連勝チームの主戦術に定着したものです。
この戦略・戦術は、
本来戦略「攻撃にバランス傾斜=攻撃選手数増加」する事による「攻撃力アップ」、での欠点「守備バランスが希薄=守備選手数減少」による「守備力低下・失点リスク増加」を、
「守備バランス傾斜=守備選手数増加」による「守備強化・失点減少」の中、その堅守からの「ボール奪取・攻撃への切り換え」での「攻撃=速攻」により、「高い決低率」で、確実に得点化していく、との戦略に変化させ、
「高支配率や多大運動量」の必要性が低下するものです。
コンサ・名古屋・大分の「道・進路」とは、真逆ですが、今節では、そんな「上位」チーム群、が成功・脚光を浴びた「節」となったものでした。
今シーズンのチーム戦略は、
現在上位陣「堅守・速攻」チーム群(FC東京・鹿島・本来広島も)
VS
「攻撃最優先」チーム(コンサ・名古屋・大分)
VS
「攻撃優先・堅守も」チーム(横浜FM・川崎) の3つの戦略の勝負となっています。
※コンサは「攻撃最優先」チームから、「攻撃優先・堅守時間帯も」チームへ変身を進めていますね。このままでは、「決定率が少しでも低下すると」が原因となりますが、「攻撃最優先」チームは「大量失点」による得失点バランス喪失が拡大し、敗戦が増加して行きます。より「勝ち点獲得・シーズン結果追求」の価値観重視となり、「攻撃へバランス傾斜過ぎる戦術」は変化・変貌するのは自明・当然です。
しかし、その変身・変化の絶対条件が【高決定率=10%以上】です。
その結論が、「ジェイ起用」の方針変更が必須となる訳ですね。
それ以外の「プレイは、当面勝利獲得が可能なレベル・戦力」ですので。
プロフィール
中学高校サッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。
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