2016年10月23日
「第37節総括」です。
厳しい上位争い結果となりましたね。上位陣は、勝ち点積み上げに向け、「無理に無理を重ねての現在地」、度重ねた心身伴にの「累積疲労」で一杯に加え、残試合数からの「強烈な切迫感・圧迫感」が加わり、「余分な力だらけ・冷静さを欠く」で身体が動かない状態。
下位チームに「思わぬ苦杯」を食らう所以・理由ですね。
順位等確認です。
1位 コンサ 勝点78 首位との差 下位チームと対戦 負
2位 松本 勝点72 6 分
3位 清水 勝点69 9 ◎ 勝利
4位 C大阪 勝点68 10 分
5位 岡山 勝点63 15 負
6位 京都 勝点60 18 分
なんと、清水以外、全ての上位6位チームが「勝利獲得失敗」の結果...。
敗戦したコンサには、他力本願で「ほっと...」でずが、驚きですね。
次戦の「残5試合でシーズン=来季決定」と、進めば進む程、厳しく・困難の状況となる中、益々、この傾向で、上昇・勝ち残り、と、下降・消滅のチーム分けが起きます。
『勝利の重み・価値』は、1試合毎に、大きくなっていますね。・・≪どの試合も同じ価値ではない≫事が証明されています。・・
それでは、昨試合の評価を行います。
昨晩ブログで、「敗因」として2点指摘しました。
第一敗因は、都倉・内村の「シュート精度の低さ」。
「枠内シュート2人で1本のみ」は、実質シュートは打たなかった(=打てなかったではありませんね。打たなかったです)。・・完全に、【意識・認識】の驕り・甘さ・緩みです。2人の打ったシュート9本の内、半数の枠内率でも「+1得点」は出来たものでした。
第二敗因は、「コンサ 左ボランチ脇エリアの再三の『スペース・フリーエリア』化」
1失点目・2失点目共に、その位置・「フリースペース」から、敵10番に「決定的なラストパス」を許したもので、【左ボランチ】のポジションと不安定プレー=【前寛】プレーが失点理由。
この内容に尽きますが、試合全体も含めた評価を...
1.「シュート精度」の課題は、シーズン当初から「決定力不足の未解決課題」として継続し続けました。リーグ2位の得点力との評価から、実は、未解決のまま課題放置状態ですが、チーム戦力として【著しいウィークポイント】を残したまま、来季昇格したとしてもJ1では全く通用せず「極端な低得点による降格必至」です。しかし、その前に、残りシーズンでの「勝利獲得」も、眼前での苦闘・苦悩直結となる課題です。この時点まで、未解決で放置した「監督・コーチの責任は重大」です。
この課題でよく出て来る「選手個々の問題」との認識は、「選手の放出・加入=入れ替えで、解決する」との認識や打開策の選択に繋がる結果となるもので、
そうではなく、【選手個々の是非の前に、『監督・コーチの解決すべき課題そのもの』】との認識を確認・強調したいものです。
では、現状把握のため、直近6試合の個別選手データです。(試合放送を確認し、個別にカウントしました..)
チームシュートデータ 内枠内 枠内率 試合結果
㉜節 シュート数 6本 3本 50% 得点0 長崎0:0コンサ
㉝節 シュート数13本 12本 92% 得点3 コンサ3:2町田
㉞節 シュート数12本 3本 25% 得点0 北九州0:0コンサ
㉟節 シュート数15本 6本 40% 得点1 コンサ1:0水戸
㊱節 シュート数17本 9本 52% 得点2 愛媛2:2コンサ
㊲節 シュート数19本 6本 31% 得点1 コンサ1:2東京V
平均 シュート数13本 6.5本 47% 得点1.3 2勝3分1敗
個別選手毎に6試合合計。
試合数 シュート数 内枠内 枠内率 得点 1試合シュート 1試合枠内数
都倉 6 20本 9本 45% 0 3.3本 1.5本
内村 6 12本 4本 33% 1 2本 0.6本
石井 5 6本 3本 50% 0 1.2本 0.6本
前寛 6 5本 1本 20% 0 0.8本 0.1本
ヘイス 4 10本 5本 50% 2 2.5本 1.2本
ジュリーニョ 3 5本 4本 80% 2 1.6本 1.3本
中原 2 1本 1本 100% 1 0.5本 0.5本
菊地 6 1本 0 0% 0 0 0
上原 5 1本 0 0% 0 0 0
神田 4 3本 2本 66% 0 0.7本 0.5本
宮澤 5 2本 0 0% 0 0 0
福森 6 6本 5本 83% 1 1.0本 0.8本
堀米 5 4本 2本 50% 0 0.8本 0.4本
マセード 1 1本 0 0% 0 0 0
菅 1 1本 0 0% 0 0 0
如何ですか。
今シーズンの平均値
1試合シュート12.7本〔リーグ10位のリーグ平均以下〕・・同数値で改善無し
1試合内枠内数 4.3本〔リーグ4位〕・・+2.2本増加するも、低レベル値
と大きな改善は無い状態。
しかし、
①「シュート数の極端な程激しい増減は、枠内数の増減に直結しない」
=「シュート数を増加させても『枠内シュート数』増加の効果は少ない」
との事実データが現実です。
【『枠内シュート数』に限定したシュート成功を目指すもの】
②「枠内シュート数」
≪6本≫到達 ⇒ ≪1得点≫獲得
≪9本≫到達 ⇒ ≪2得点≫
≪12本≫到達⇒ ≪3得点≫ のデータです。
【複数得点獲得のために、『枠内シュート9本以上』を目指すもの】
③ヘイス・ジュリーニョの「高い枠内率」が「決定率」の主因です。
〇都倉・内村の「枠内率」は、▲10%~40%上昇が必要で、最低「60%」確保が必要。両選手「得点」獲得大停滞の主因です。
昨日試合、その2人で「枠内シュート1本のみ」は「酷過ぎる内容で、得点できる筈は有り得ません。」本当に、どこまで自覚しているのか、厳しく・真剣に「反省すべき」内容です。
〇石井・神田・福森・堀米・中原は、枠内率は合格値・レベルで、「もっと積極的に撃ちに行け」ですが、他選手は、シュートしても先ず「ゴール枠内」には飛ばず、「徹底改善」が必須です。(たまたま・偶然でのシュートは、もう許さないとの姿勢を堅持しましょう。「無駄撃ちや大砲・花火」はウンザリで、敵を利する、楽にするだけですね。)
④シュートをトライする選手数の「15人」は、積極姿勢ですが、内「7選手」は期待不能レベルです。全選手「シュートテクニック」は保有しているのでしょうが、「枠内シュート」意識の低い選手が7名いる、とのデータとなっています。
2.については前ブログで詳細記載しましたので追加内容のみ記載します。
【守備練習】で、「パターン練習」を実施していますが、その内容が問題です。
どのチームも、練習実施スケジュールは、
「前試合課題の共通把握・理解」⇒「その改善策の共通理解」⇒「改善策の練習実践と練習改善結果の確認」⇒「改善結果から練習内容を補正・修正し実施し、改善をレベルアップ]⇒「改善を再確認」⇒「実戦」です。その際、「前試合問題=課題をパターン化」し、反復練習サイクルとなりますが、「適正な課題パターン」の設定とそのパターン改善が全く不足しています。
「問題のスペースエリア」を「特定選手の改善課題」としているとしたら、誤った「改善対策」です。チーム課題として、チーム全体での改善項目とするものです。
同様に、課題設定、及び、その改善策具体化が甘く、不徹底・未改課題だらけとなっています。 「ボランチ脇スペースエリア」に加え、1.の「枠内シュート率」、「パススピード」「緩む時間帯対策」「前線と守備陣の距離感維持の破綻対策=試合中の『認識・理解の共通化・意思疎通・コミュニケーション』破綻・不徹底への対策」・・・幾らでも出て来ます。全課題、積み残し・先送りですね。
3.2つの問題点は、大課題ですが、その他の内容は、全選手、高い意識のもと、「運動量・スプリント・連携組織対応」で高いレベルのプレーとなっていました。シーズンを通し、成長した内容ですね。
簡単に、「総括」を記載しました。有難うございました。
プロフィール
中学高校サッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。
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