2023年06月14日
前試合⑰節終了で、前半戦終了し、チームは代表Wの2週間中断期。
ここで、今シーズンの前半戦を振り返り、これからの課題を明確にしておきましょう。
1.先ず、[戦績]から。
現在戦績は、
順位8位 勝点26 7勝5分5敗 得点38失点32得失差+6 となり、
①首位横浜FMとの勝点差「10」、上位・3位C大阪との勝点差「7」と、[3〜4勝=試合]差で、「3連勝で到達可能の距離感」で[射程圏内]
②得点は、リーグ首位で、2位横浜FM37・3位神戸33のリーグ3強のトップ。それ以下・4位以下は、25得点と、大差のぶっちぎり
③失点は、リーグ16位で、横浜FC・G大阪とリーグ3弱で、それ以上チームは20失点台で、こちらも、大差ぶっちぎり
④[攻撃最優先、その中での守備]との限定戦略で一貫し、その展開の中、[低いシュート精度・ラストパス精度]の攻撃改善課題、[ケアレスミス失点]の守備改善課題が明らかで、その課題改善による攻守力アップが見込め、「得点増加、失点減少」となり、現在戦績押し上げが期待出来、上位チームとの勝点差縮小・到達が可能、 との現状です。
<結論>は、
シーズン前予想の範囲内で、シーズン進行を実現しており、これから[攻守当面課題改善のみ]でも、シーズン目標・リーグ上位到達が見込める。[攻守当面課題改善]への努力・取り組みと改善結果が、チーム最大課題ポイントです。
2.選手状況
①公式戦出場選手
今シーズンの試合数は、ここまで、公式戦、リーグ戦17・ルヴァン杯5・天皇杯1の計23試合でした。
トータルした試合出場の多い順は、意外な結果です。スタメンにベンチサブ起用を含めた総合計の多い順に記載すると、
22試合:中村・岡村の2選手、
21試合:田中駿太・福森・菅の3選手、
20試合:浅野の1選手のみ、
19試合:スパチョーク・ミランの2選手、
18試合:ソンユン・金子の2選手、
17試合:馬場・宮澤・荒野の3選手、
15試合:中島の1選手、 [計14選手]が、15試合以上、ベンチ入りの試合起用主力メンバーです。
起用選手は、最多22試合〜最少2試合まで、[32選手]となり、未起用0試合選手は、「大森」のみでした。
更に、公式戦のスタメン選手だけならば、
19試合:岡村・菅の2選手、
18試合:田中駿太の1選手、
17試合:福森・金子の2選手、
15試合:浅野・荒野の2選手、
13選手:小柏の1選手、
12試合:宮澤の1選手、
11試合:ソンユン・中村・駒井の3選手、 [計12選手]が、スタメンの主力でした。
同様、スタメン起用選手は、最多19試合〜最少1試合まで、[29選手]で、未起用0試合選手は、4選手「松原・菅谷・小野・大森」でした。
これから判明したポイントが、
⑴ミシャ選手起用スタイルにより采配され、極力[チーム全体メンバー起用]スタイルで、全選手(故障離脱継続の大森以外)を起用しています。
それは、
「主力だけで無く、サブや若手メンバーにもチャンスを与え、『主力掘り起こし』をトライし続ける事と、それにより、経験値を積みサブ組の『個々能力成長を図る』事を目指す」とのスタイルです。
ミシャスタイルは[選手起用固定型]との指摘やコメントが散見されますが、正しい内容把握を欠く誤り内容ですね。ミシャへの評価「選手育成優秀監督」の源泉が、この「全選手成長指向試合起用」采配と、そのための「事前トレーニング」のセット育成スタイルに在る、と言う事なんですね!
さすがですね!
さて、総起用選手を見ると、
22試合トップ起用「中村」、19試合「スパチョーク・ミラン」、17試合「馬場」、15試合「中島」が、顕著ですね! 主力化と、個々能力アップのための、積極起用が、明らかでした。「中島は、小柏よりも多投されていた!」との事実数値は、驚きと同時に、「チャンスを与え続けられていた自覚の欠如、そのため、期待に応える意識希薄が、中島成長の低さ・遅さである」、との現時点の欠点を証明し、[自己メンタルの甘さ・幼なさ]を確認してしまいます。先ずは、メンタルと人間力の成長が必須との状態・場面が、やって来ていますね。「がんばれ!大嘉!」です。
他方、チャンスを同じ様に与えられた「中村」は、その期待に見事に応えた実績で、今シーズン・前半戦の「No. 1成長選手」となり、[左CBメイン・ボランチも有り]のポジション獲得を果たしつつあります!現在の、チーム成績の主因の一つ、との評価も集まりつつありますね!
[チーム成長選手!]として、リーグやサッカー界に打ち出したい!
⑵ここまでの主力メンバーは明らかで、
「岡村・菅・田中駿太・福森・金子・浅野・荒野・小柏・宮澤・ソンユン・中村・駒井」の12選手でした。
これに、直近合流の「菅野」を加えた13名が、現在固定メンバー、となります。
新参加の「浅野・中村」が大きな貢献をしましたね!
一方で、メンバーから抜け落ちている[期待大メンバー]は、
「馬場・小林の新加入組、ルーカス・青木・スパチョーク・ゴニの昨年主力組、復帰の深井」の7選手で、
後半、この7選手の活躍プラスで、一気に戦力アップとなり、この潜在戦力から、「新たな即戦力・移籍要望」は完全封印!となります。
②個別パフォーマンス
[チーム得点ランキング]は、
1位 得点8 金子 決定率25.8%
8 浅野 21.6%
3位 5 小柏 22.7%
4位 3 田中駿太 20.0%
3 菅 10.7%
[チームシュート数ランキング]は、
1位 シュート37 浅野 決定率21.6%
2位 31 金子 25.8%
3位 28 菅 10.7%
4位 22 小柏 22.7%
5位 17 荒野 11.8%
このデータから、
・得点上位選手が、シュート数上位=チャンスにシュータープレー者となり、その主力選手は、高決定率能力で、得点獲得の源泉
・但し、菅・荒野、他選手のシュート決定率上昇=シュートプレー精度向上が、これからの必須課題
[チームアシストランキング]は、
1位 アシスト5回 小柏
2位 4 金子
3位 3 ルーカス
4位 2 浅野・宮澤
[チームラストパスランキング]は、
1位 ラストパス34本 金子
2位 28 福森
3位 18 小柏
4位 15 浅野
5位 11 田中駿汰
シュートランキングと同一選手が揃い、決定機構築プレーと、ラスト・シュータープレー選手は、同一です。
更に、キャプテン宮澤・ピンポイントパスの田中駿太・プレスキッカー福森が加わり攻撃展開となっています。
全員攻撃スタイルの実践で、「ゲームメーカー=ラストシューター」で、攻撃参加選手で交互役割となっています。
攻撃主力は、「小柏・金子・浅野、ルーカス・荒野・宮澤・田中駿太・福森の、8選手が主体・主力です。
[守備ポイントランキング]は、
1位 岡村 42.19
2位 田中駿汰25.40
3位 福森 20.29
4位 中村 17.09
5位 菅野 15.52
6位 菅 14.94
7位 荒野 13.21
8位 ソンユン12.31
9位 金子 11.93
10位 宮澤 11.45
で、「岡村・田中駿太・福森に、中村」の4選手、GK「菅野」を加えた5選手が、守備の主体・主力で、成長株「中村」が主力となりました。
攻撃と守備の主力・主体選手が、同一で、[全員攻撃・全員守備]が徹底された実績値でした。
③課題
チームプレー項目別評価は、
コンサ値 リーグ順位 評価
ゴール 2.2点 1 位 ◎
シュート 14.5本 2 位 ◎
枠内シュート 4.9本 4 位 ◎
PKシュート 0.2本 5 位 ◎
パス 461本 7 位 ◯
クロス 13.4本 9 位 △
ドリブル 14.2本 2 位 ◎
タックル 17.9本 11 位 △
クリア 18.5本 18 位 ×
インターセプト 1.8回 5 位 ◯
オフサイド 2.6回 2 位 ◎
警告 1.3回 11 位 △
退場 0.1回 9 位 △
30m進入回数 38回 7 位 △
PA進入回数 15回 1 位 ◎
攻撃回数 124回 3 位 ◎
被攻撃回数 122回 13位 ×
被シュート 11.3本 7位 ◯
被ゴール 1.8点 16位 ×
被決定率 15.6% ×
セーブ率 7位 △
支配率 52.2% 6 位 ◯
走行距離 112km 17位 ××
スプリント 122回 14位 ×
[課題]は、
攻撃項目では、
クロス・30m侵入数の2項目
守備項目で、
タックル・クリア数、被攻撃回数・被ゴール(失点)・被決定率・セーブ率の6項目、
全体項目では、
意外な事に、走行距離・スプリント数共に[リーグ最低値]で、全く「走れていない・スプリント出来ていない」との証明値でした。ミシャ三原則の「走る・闘う」数値不足が明白ですね!
根幹課題で、大問題です!
ミシャ指摘のシュート精度・ラストパス精度は、リーグ最上位のレベルでしたね。
しかし、それ以上をミシャは求めている!と言う事となり、その唯一の解決策は、高レベル選手のこれ以上改善では無く、低レベル選手改善に尽きます!
それ以上の大問題が、「走る・闘う不足」=走行距離とスプリント数の大幅増加、でしたね。
前半戦を、ピンポイントで点検してみました。
プロフィール
中学高校サッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。
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