2021年09月02日
コンサを襲うアクシデント多発のマイナス勢いを、チーム全体力・サポーター力で防ぎ切り、ルヴァン杯特有レギュレーション・アウェーゴール方式から、アウェー失点阻止の優先度が上がり、失点阻止戦略評価が上がっていましたが、超攻撃サッカーのチームスタイル徹底を、強く自己認識する我らがコンサには「無縁戦略・思想」でした。
あくまでも、「超攻撃型、攻め倒し、やっていても、観ていても、楽しくゾクゾクするサッカー」に徹するだけでした。
当ブログの事前想定は、(小柏)剛・青木・(深井)一希抜きで、荒野ワントップ兼トップ下のゼロトップ型オールコートマンマーク全面展開を予想し、100%的中!とのミシャ選択となる所。元々、無理して試合出場を重ね、他選手以上に、累積疲労への耐性が低下していたチャナティップの、試合前トレーニング中内転筋トラブルで、出場不能となり、
当初戦術変更し、
ジェイ起用・コンサ式ミシャ戦術マンマーク指向型に、チェンジ。
FC東京選手へのマンマークホールド力は低下し、パス出し・起点完封までには、至らなくなりましたが、マンマーク指向のパス受け手選手常時カバーにより、FC東京のロング・ミドルパス交換を制限、ボール奪取やロスト回収を狙う戦術としました。
突発的な起用でしたが、ジェイは見事に応え、苦手の走行距離を増やし、決して高スピードでは無くも、迫力ある突進で、マンマーク気味に、ボール出し手・パス起点選手に、多数回チャージし続けました。ハイプレス成功は、僅か1回でしたが、パス出しは方向限定や時間的余裕を奪う制約に成功し、FC東京ロング・ミドルフィード精度低下の一因となる頑張りプレーを実現。攻撃面では、ハイタワー・ポスタータスクに徹する、アシスト・ゲームメークプレーが光り、コンサ2得点の起点やサポート実績をあげた活躍。"スーパージェイ"の実力発揮で、陰のMVPでした。
チャナティップの故障は、以前故障箇所で、内転筋の肉離れが濃厚ですね。とすると、3〜4週間必要となり、長期離脱です。サッカー選手に度々発生する故障で、清武は有名。内転筋は、インサイドキックやターン、ストップ動作の際に使われます。サッカー選手には内転筋の肉離れが多く、全盛期の清武や中村俊輔は有名ですね。治療後、チーム合流後も、シュート等高負荷プレーで再発リスクが高く、治癒後直ぐ実戦で、再発のケースが多い故障。完全復帰は[10月半ば辺り]と予想します。
小柏・青木・深井は、ミシャ「次戦までに復帰期待」のコメントから、大きな故障では無いものと推測出来ます。小柏・青木は、累積疲労で筋肉ダメージが大きく(消耗で切れた、切れかかった筋組織が多い状態)、回復(細胞再生)し、筋量が戻るのに時間が必要と言う事でしょう。このダメージが大きく、筋量が細くなっているタイミングで、実戦等のハード負担は、断裂や肉離れ直結で、いわゆる、軽い肉離れが起きかけている状態、と言う事ですね。
5日間、筋量回復メカニズムで、次戦のルヴァン杯準々決勝2戦目は、当該選手は、「中7日」で、5日目・金曜辺りに復帰、と予想しています。
昨夜試合は、FC東京の想定は、コンサ・オールコートマンマーク戦術とメンバーを想定し、試合起用は、ターンオーバーで、ボランチと一部DF・GKのみ以外、前試合除外「中6日起用」メンバーを用意して来ました。いわゆる「ブラジルトリオ+東」の超攻撃メンバーは、前試合の累積疲労過重起用と、次戦への考慮、それ以上に、コンサ・オールコートマンマークで、威力激減とボール被奪取からの激しいカウンターとの、戦術ミスマッチ対策で、未起用選択としたものでした。
ところが、チャナ離脱・ジェイスタメンで、想定戦術から、マンマーク指向コンサ式ミシャ戦術で、自陣よりのロングパス成功率が上がり、コンサゴール近くで、超攻撃選手メンバーなら、圧倒的な攻撃が可能と想定される局面に転換し、
起用メンバーは、状況にミスマッチで、現場の混乱が増加。更に、上記、ジェイ活躍で
ロングパス起点がセーブされ、攻撃は想定から大きくズレたもの、となりました。
コンサの失点やFC東京複数決定機は、その多くが、コンサ選手のミスや安易プレーが関与し、相手を有利にした結果でした。その全てが、本人が言う通り「荒野プレー」で、5回は酷過ぎでしたが、そのお詫び・代償や様な、ナイスシュートの決勝点は、試合起用失敗、との評価を吹き飛ばすものでしたね。でも、試合後インタビューで、笑顔も無かった理由でした。さすがに、唯一人のみプレーミス多発は、自己反省は当然ですが、それ以外選手にミスプレーが皆無なのは、「試合出場選手が、どれだけ集中していたか」を証明していて、<チームを襲っている危機状況を、ほぼ全選手が、しっかり正しく認識し、自己プレーとチームプレーで対応・対処する意識が浸透>している事を示すものでした。
昨夜試合結果[2-1・勝利]は、FC東京にアウェーゴール1点を与えましたが、アウェーゴール効果は、次戦が、合計得点が同点となる【0-1】敗戦、の場合のみで、
次戦で、コンサが【1得点】した瞬間に消滅で、その価値・重さは極めて軽いものしか有りません。
0-0、1-1の引き分け以上、当然勝利も含め、コンサが勝ち抜け・準々決勝突破となり、コンサが圧倒的に優位、に立ちました!
アクシデントが続いても、集中力を高め、走り・球際勝負を強め、強烈戦術で連携・連動・チームプレーに徹し、アグレッシブに、プレーの喜びと愉しみを味わい尽くし、多数決定機で、多数シュートを撃ち、複数得点を掴み取る、コンサスタイルサッカーを、選手、指導陣、サポーター一体で追求する闘いが、大成功でした。
荒野も含め、起用全選手の奮闘と頑張りを賞賛です!
試合スタッツは、ルヴァン杯試合は、スカパーで殆ど有りませんが、試合推移が分かるデータで、
コンサ FC東京
前半 後半 全体 前半 後半 全体
決定機数 8回 5回 13回 3回 3回 6回
シュート 6本 5本 11本 4本 3本 7本
枠内数 3本 2本 5本 2本 2本 4本
得点 1点 1点 2点 1点 0点 1点
*前後半共に、コンサが優位な展開で、枠内率のシュート精度は、未だまだ低率で、未改善。
*随所に、個別突出能力が発揮され、コンビネーション・連携、スピードプレー、相手予想を外す創造性プレー、勇気と魂プレーが合わさり、限定された戦力を一杯使った闘うプレーを実現しました。
さて、次戦・ルヴァン杯準々決勝第2戦は、
トゥチッチ・ミラン登場、小柏と青木リターンを想定ですね。
ミランは、驚く事に、前チームで、マンマークプレッシング・ハイプレス戦術熟知、更に、訪日前日まで、元チームで、通常トレーニングメニューを継続実施し、実戦レベルのフィジカルコンディションを準備済み、と、チーム合流での、阻害要因が有りません!
こんなに、コンサにピッタリで、準備万端の真面目な努力選手は、奇跡レベルですね!
既に、大活躍の匂いや雰囲気が溢れ出しています!
次戦、鮮烈デビュー!が見えて来ます!
ホント、楽しみですね。
プロフィール
中学高校サッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。
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