2020年10月10日
前ブログで、残るシーズンで「求めるものはなにか?」の問い掛けの答えが、
<2020終了時点でチーム力上昇~その証明こそが、ラスト4連勝にてシーズン終了>
との結論で、
更に、そののためのステップは、
(1)クール 10/10・湘南H~10/14・名古屋A~10/18・鹿島H
(2)クール 10/24・横浜FC~10/31・G大阪A~11/3・川崎A
(3)クール 11/11・FC東京A~11/14・鳥栖H~11/21・清水H
(4)クール 11/28・広島A~12/5・C大阪H~12/12・大分A~12/19・浦和A「ラスト4連勝」と設定。
この4つのクール毎「チーム力上昇ステップ・到達目標」が設定され、
全クール〔新戦術「マンマークハイプレス」フルタイム実施〕を追求し、
(1)クール・・チーム中軸選手選定にてトップチーム再構築・選定
;2021開幕時点チーム骨格構築
(2)クール・・トップチームに継ぐサブ選手選定でチーム構成完成
各ポジション毎「第1・2順位」20名選定
(3)クール・・完成チームで、実戦最終テスト。
「勝利」必達のパフォーマンス追求
(4)クール・・戦術と編成「完成」て、「完勝スタイル」構築
4連勝達成のパフォーマンス完成
となりました。
本日、第21節は、その(1)クール・ステップ試合目標
「チーム中軸選手選定にてトップチーム再構築・選定」について、
着実に前進した試合となりました。
念願の勝利と共に、「明白となった重要事項」も獲得出来た、大きな価値のある試合でした。
では、その概要を確認します。
1.試合内容~試合スタッツ(速報値)より確認~
最近の分析と同様に、試合を飲水タイムで分割の4分割で記載します。
➀前半開始~22分 ➁22~45分 ➂後半開始~67分 ➃67分~90分
コンサ 仙台
〔前半〕 ➀ - ➁ ➀ - ➁
支配率 58ー60 42ー40 %
走行距離 26ー31 27ー32 km
スプリント 56ー48 56ー61 回
シュート数 0- 4 2- 1 本
枠内数 0ー 2 1ー 1 本
得点 0ー 0 1ー 1 点
パス数 157ー186 93ー75 本
成功率 84ー85 70ー70 %
A'3rdパス 24 41 本
ボールエリア占率 ミドル
32 23 45
※1~ボール支配率はコンサ優位で、コンサがボールを持った試合
※2~スプリントが湘南優位で、「ハイプレス」作動してきた。
※3~➀の「試合の入り」局面コンサ戦術は封じられ「決定機=シュート機会}0でしたが、➁「飲水タイム後」局面、互いに、ハイプレスからのショートカウンター・サイドアタックが機能し、互いに決定機・得点獲得で、「互角」状態
※4~A'3rd内パス数の不良・湘南優位、ボールエリア占率のコンサ陣内占率上昇は「湘南陣でのコンサの効果的パス交換・コンビネーションが不発」し、逆に、「コンサ陣内で、ハイプレス・ミスプレスによるボールロストからの湘南パス交換が活性化」した数値です。
<結論;前半コンサ不調・湘南の想定通りの試合内容・展開だった>
〔後半〕 コンサ 仙台
➂ - ➃ ➂ - ➃
支配率 57ー53 43ー47 %
走行距離 28ー30 28ー30 km
スプリント 52ー53 50ー51 回
シュート数 5ー 5 0ー 2 本
枠内数 2ー 1 0ー 0 本
得点 1ー 0 0ー 0 点
パス数 115ー76 97ー95 本
成功率 84ー83 72ー73 %
A'3rdパス 50 20 本
ボールエリア占率 ミドル
28 27 45%
※5~コンサ支配率・パス成功率が後半やや低下。積極攻撃のチャレンジ縦パスが増加したもの。「走力勝負」は互角に改善。コンサハイプレス・攻勢が成功、湘南のハイプレス不発で、コンサA'3rd内バス交換が大幅改善し、「決定機=シュート機会」増加・得点獲得。ボールエリア占率も、コンサ陣内減少し、湘南陣内・ミドルエリア増加。
※6~シュート枠内率は、相変わらず低レベルで、「追加点獲得失敗」の原因。
<結論;後半コンサスプリント改善~ハイプレス作動~相手陣内パス交換で決定機構築、とのコンサ支配ゲームに改善。シュート精度は依然として課題。>
この様に、
試合スタッツは、
前半コンサ不調・湘南の想定通りの試合内容・展開
後半コンサスプリント改善~ハイプレス作動~相手陣内パス交換で決定機構築、とのコンサ支配ゲームに改善。シュート精度は依然として課題
との証明をしています。
2.試合内容の原因⇒課題点と成果点確認
では、
A.原因分析
「前半コンサ不調・湘南の想定通りの試合内容・展開
後半コンサスプリント改善~ハイプレス作動~相手陣内パス交換で決定機構築、とのコンサ支配ゲームに改善。シュート精度は依然として課題」の原因
です。
結論を先に記載しますと、
【宮澤のボランチ配置は、現戦術では機能低下】が主因でした。
それは、
・「マンマーク」のためには「相手選手運動量に付随する運動量とスプリント数とスピードが必須」で、「相手プレーを阻止する<速い寄せ・強度>の源泉」です。
・宮澤の「運動量・スプリント数・速度(最高)」を確認すると、
「マーク相手・湘南斉藤美月」と対比すると、
宮澤ー走行距離6km・スプリント11回・速度31.8km/h
斉藤ー 5km・ 11回・ 29.0km/hと、
ギリギリ追随。
特に、速度は宮澤平均速度27.6km/hと比較すると、+4.2km/hも速く
頑張りました。
しかし、その代償が、
・パス数、特に、A'3rd内パス数の激減(同パス前半僅か1本・宮澤平均10本)となり、「マーキング」が精一杯で、ゲームメイク(パス)・繋ぎパス交換さえも、不能となってしまったもの。
詰まりは、
<宮澤のマンマーキングで精一杯となったプレーにより、ボランチからの有効パスは急減、パス交換自体参加(出し手だけでなく、受け手も)激減し、「ボランチ役」機能が低下してしまい、前半コンサ不調原因>、との結論で、現行マンマーク戦術であるならば、【ボランチ起用は不適・困難】との重要結論です。
因みに、気になったので「起用スタメンのマンマーク相手」との「走力スピード」勝負の対比を一覧に記載しておきます。
興味深い内容です。~スプリント速度対比・km/hで、コンサ速度順記載です~
DFミンテ 34.8 マーク相手 FWタリク32.8 勝負〇
SH菅 33.6 SH岡本 32.6 〇
ST金子 33.6 DF田中 34.2 △
FWロペス 33.2 DF大野 30.5 ◎
MF宮澤 31.8 MF斉藤 29.0 〇
ST駒井 31.1 DF舘 32.6 ☓
DM荒野 30.3 DM金子 31.7 ☓
SHルーカス30.0 SH石原 31.7 ☓
DF田中 29.9 MF三幸 25.2 ◎
DF福森 28.6 FW松田 29.5 △
5勝5敗となっています。スピードで優位なマーキングは有効、劣後はマーキング効果低下です。
宮澤は、今日は「気合いのスプリント」で「パス能力喪失」となってしまいましたが、宮澤の普段の平均スピード27.6km/hで、この中でも「一段レベルダウンの遅さ」で、スピードのあるFWとのマンマークでは、「振り切られる事」必至で、「DF起用が困難」な原因でした。同様に「福森」も「相手FWへのマンマーク」はそのままでは困難となり、「失点原因となる、ウィークエリア・コンサ左サイド」の真因です。「田中・ミンテ」のスピードが起用継続となる真因ですね。
「マンマーク戦術」では、担当マーク選手との「スピード勝負」が表面まで現実の問題点・ポイントとして浮上します。
隠れ気味ですが【重大ポイント;スプリント速度の必須性】が浮上です。
最後に、コンサ「重大・継続課題」が「シュート精度」です。
本日試合の各選手データは、
シュート数順記載です。(枠内数・枠内率) 評価
金子 5本(3本・60%)得点2・決定率40% ☆☆☆
駒井 3本(1本・33%)得点0・決定率 0% ▲
荒野 2本(1本・50%)得点0・決定率 0% △
ロペス1本(0 ・ 0%) 0・ 0% ✖✖
ルーカス 1本(0 ・ 0%) 0・ 0% ☓
菅 1本(0 ・ 0%) 0・ 0% ☓
田中 1本(0 ・ 0%) 0・ 0% △
「シュート14本」は数値だけ見れば、立派に見えますが、
精度は極めて低く、決定率・決定力は、このままでは改善はあり得ません。
「徹底・個人居残り練習」が必要ですが、対象は、FW・前線では無く、
ここでシュートした選手全員です。
次戦も、シュート数戦術です。「基本技術」も低い選手が練習もせず、全く改善意欲・意思を持たずに、平気にシュートし続ける事が、どれだけ「無責任な行動」か! しっかり「練習し」最低限のシュート精度を持ち、だからこそ「シュートする勇気」が出て来るので、
FWの様にシュートするポジション・位置に居るのに、「シュートする事に恐怖」しているのでは、男じゃないですね。
FW・前線~最低3本以上、サイド~最低2本、ボランチ~最低2本、DF~も最低1本、は「毎試合シュートノルマ」です。
糸口は「金子」で開かれています。「金子に続け!」で、各選手の鏡・手本とし「全員共通テーマ」として「全員習得」の全員サッカーですね。
プロフィール
中学高校サッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。
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