"岩沼の裏"~妄想③を猛猛妄想に(苦)~

2010年02月03日

前回記事へのコメントで、"岩沼の裏狙い"というご意見をいただいた。
とても興味深いポイントの指摘である。
今回は、その点について思考(妄想)を深めたい。

さて、少し復習を。
前回示した布陣は以下のとおり。

       キリノ 
    内村

  上里       藤田       
       宮澤   
    芳賀 

岩沼  石川 吉弘  西嶋

      高原

2列目に上里、藤田としているのは…
"逆台形ボックス(すなわちSHを2枚置く布陣)"に大反対だから(笑)
逆台形ボックスの布陣ではFWとCMFの間のスペースを、相手のボランチに使われまくる。
ボランチには"よい選手"がいることが多い。
昨季でのイメージでは桜戦(第31節)が顕著か。
マルチネスにずいぶんやられた(このゲームはコンサは4-2-2-2じゃなかったかと)。
また、昨季の序盤に見られたよくない状況ともイメージがかぶる。
クライトンが右サイドへと流れていって、真ん中がいなくなり、岡本が中へ絞る。
右から効果的な攻撃ができないまま逆襲を受け、左サイドへボールを運ばれる。岡本がやたら広範囲を走る羽目になった。
結果、当然消耗。左サイドからも右サイドからも有効な攻撃ができなくなって…終了。
このイメージ(苦)

なので、"ボックス"でやるなら、"2列目の片方はSHではない方がやりやすいのでは?"という考えである。

さて、本題の…"岩沼の裏"
まず、なぜ岩沼を左SBに?ということだが…
単発で結果を求めるゲームならば、左右のSBには西嶋、藤山を配置する方がよいと思う。
ただ、"リーグ戦で"となると話は別。

藤山は年齢のこともあるし、何より、その守備面でのユーティリティー性を活かさないと勿体ない。
状況に合わせて投入できる、"守備の切り札"としてベンチに置くメリットがけっこう大きいと思う。
また、岩沼を左SBとして"育てる"ことは、コンサの義務のようにも思う。
藤山やハンジェといった補強で、昨季よりもSBは厚くなったが、それでもSB育成は、長い目で見ると必要なこと。
特に藤山は、あと何年プレーできるかを考えなければならない年齢。
岩沼は、昨季の終戦後、"楽しみ"をもたらしてくれた貴重な選手。
可能性も感じた…であれば使って育てるべき。そんな思いもある。

戻る。

"岩沼の裏"を狙われ続けた場合…("極端イメージ")
①石川がカバーに動き、DFラインの真ん中からいなくなる。
②そこが空くので芳賀がカバーに下がる(バイタルエリアが空く)。
③頻繁にそれをやられると芳賀の意識が後ろに引っ張られる状況になり、中盤でのカバーがキツくなる。
④結果、中盤での"チャレンジ"がムズカシくなり、崩壊…(苦)
ちょっと極端だが、こんな絵もイメージできる。

しかし…私は"岩沼の裏を狙われる"は、"welcome!"だと妄想している。
何故か?
それは、"カバーの形"で回避できると思うから。

①石川がカバーに動き、DFラインの真ん中からいなくなる。(←ここは変わらない)
②吉弘が石川のカバーに、西嶋が吉弘のカバーに、藤田が西嶋のカバーに、芳賀はバイタルエリアに残る。

雑ぱく(ゲームの状況によっては必ずこのようにできるものではないことは十分に承知しているが)だが…。
つまり、この時のDF陣は以下のように変化している。

      芳賀

石川  吉弘  西嶋  藤田

これは、"及第点で安定しているDF"の形ではないだろうか。
石川、西嶋が"CBとSB"ができるという特性も活かせている。右SBの藤田には、いろんな見解もあろうが、私的には及第点(贅沢を言ってはいけない)。
キリノとの"右サイド渋滞"を懸念しながら、右SHに藤田を配置する理由もここにある(ここが古田になると現時点では微妙)。

まだ、"岩沼の裏がwelcome"の根拠としては薄い。思考(妄想)を続けよう。

この布陣でやった場合、コンサにとっては"もっと嫌な攻撃のされ方"がある(のではないか?)。

①CB間への縦ポン。
②(コンサの)右サイド("西嶋の裏")を崩されること。

①について。
これは昨季の状況から見ても、何らかの処置がないと怖いと感じている。
攻撃時に"2バック気味"な様相を見せていたコンサ。CB間が広く空くことも多かった。
そこをアンカーがバランスを取り、緊急時には即席3バック気味(「暑苦しい’10コンサ妄想③。」)で対応していた。
対処としては、芳賀が下がることになる。前述した"芳賀の意識が後ろへ引っ張られる"状況。
バイタルエリアも空くので、そこを埋めるカバーも必要(宮澤の仕事に)。

②について。
西嶋の裏をつかれて対処する場合。
上記"極端イメージ"と同様のことは起こりうる。
"岩沼の裏"と同様の回避策をたどってみると…

①吉弘がカバーに動き、DFラインの真ん中からいなくなる。(←ここは変わらない)
②石川が吉弘のカバーに、岩沼が石川のカバーに、上里が岩沼のカバーに、芳賀はバイタルエリアに残る。

並びは以下になってしまう(苦)

      芳賀

上里  岩沼  石川  吉弘

これは…昨季のゲームをよく観てきた人はみな"危険"と思うに違いない(苦苦苦)。
これだと芳賀の意識は後ろへ…"極端イメージ"の③④と同様になる。

ということで…
頻繁に狙われた場合、危険度が高いのは…"西嶋の裏">CB間への縦ポン>"岩沼の裏" の順になる。

実際のゲームになると、私の妄想布陣では、右サイド(藤田、西嶋)はそうそうやられない(かな?)。
相手チームもムズカシイ(コンサの)右サイドよりは、当然、左サイドを狙うはず。
ただ、左サイドの対処は、"カバーの共通理解"で安定させることができそう。
ならば、"CB間に縦ポン"をされるよりは…"岩沼の裏"は"welcome"と言ってもよいのではないだろうか。

追伸
とは書いてみながら、同じサイドを何度もえぐられてやられるのは…やっぱり嫌である(苦笑)


妄想③の"中途半端"に(一応)区切りをつける!?

2010年02月02日

前回の記事で妄想を"中盤止まり"にし、放置していたのだが…

練習試合が始まって、新たな情報が加わった。
どうやら中盤の型は、"ボックス"のようである。

前回記事にこう記した。

>"チャレンジ&カバー"の戦術を"より効果的に体現"するという視点で妄想すると、フラット型がよいように思う。

↑については、whiteowlさんが「「札幌は、攻守のバランスが悪かった」 by ハンジェ 」の中でわかりやすく説明して下さっている。
"フラット"で…でも、現実的には"ボックス"か…
そんな思いが書かせたのが、前回の記事である(苦笑)

やはり"ボックス"のようなので、複雑な思いはあるが、その"形"での"妄想"を継続したい。

大宮との練習試合のレポートなどから、どんな選手配置だったかはわかってしまった。
が、レギュラークラスでまだ組み込まれていない選手はいるし、まだまで妄想を楽しむ余地はある(笑)

前回触れていない2トップ、DFラインについて妄想して…
とりあえず、中途半端にしていた"妄想4-4-2"を完成させておこう。

前回記事の"中盤配置"を復習。

  上里       藤田       
       宮澤   
    芳賀 

これを補う形で考えることにする。

まず、考えなければならないのは…左サイド。
上里を配置したので、厳密には"サイドプレイヤー"がいない。そこをFWと左SBで補う。

右SHの藤田は、"サイドプレイヤー"。右サイドの高めで"渋滞"しにくいようにFWを配置(右に流れる傾向が強い選手と共存するにはコミュニケーションが必須)。
ただ、"孤立"を防ぐ意味で、右SBによるフォローは必須。

宮澤は中央のスペースを使うために前に出る。
宮澤の空けたスペースをケアするために、芳賀と右SBのはたらきは重要。右SBには、カバーの能力が高い選手を配置。

芳賀を左寄りに配置するが、芳賀にはアンカーの役割も期待するので、左サイドの守備に厚みを加えたい。
ただ、左SBは攻撃面でも要求をしたい…。左CBにカバー能力の高い選手を配置。

こんなふうに、妄想をつなげて…
とりあえず、以下で決着!

       キリノ 
    内村

  上里       藤田       
       宮澤   
    芳賀 

岩沼  石川 吉弘  西嶋

      高原

岩沼は昨季を見る限り、左サイドからの攻撃は及第点。
内村もサイドに流れての攻撃は、昨季のイメージでは"有り"
これで、上里は中に入ってもプレイしやすくなる(はず)。
キリノは右サイドに流れる傾向があるようにも思う。が、昨季からの継続性もあり、藤田との"よい関係"を築いて欲しい。
右SB西嶋は特に説明無し(笑)。
宮澤が空けたスペースケアも、藤田のフォローも十分にできる選手。
左CBは石川で不動か。仮に岩沼のフォローでサイドに張り出しても、芳賀が戻って"4バック"の形は維持できる。
吉弘がずれて、西嶋が中に絞り、藤田がSBまで下がるのも、そんなに難易度が高いわけではない(と思う)。

"選手の長所・特徴(もちろん私的イメージでの)"を活かし、"攻守の安定"を図りやすい(=流動しやすい?)形を"猛妄想"するとこんな感じか。
もちろん2月1日時点での話。
個人的に期待したい選手は、古田やハンジェ、堀田など他にもいるわけで。

追伸
"やっつけ仕事"みたいな感じになったが、これで一区切り。
今後は"情報"が増えるだろうから、"妄想色"を抑えていくことになる(かな?)