2009年09月28日
VS 湘南(42節)2-0快勝?!辛勝?! 気温、湿度とも良好。厚別にしては風も良好。"中3日(連戦)"を除けば、サッカーの最適環境。 今回は、率直な感想から記す。 スコア上はどう転がっても不思議じゃなかった試合だった。 3-0、4-0で勝っていてもおかしくはなく、逆に1-2で敗戦、ドローでもおかしくはなかったと思う。 "流れを掴んで、決めるべき時に決めること"が改めてサッカーでは重要だと実感させられた。 結果としての"3試合連続無失点"は評価したいところ。 高原とクロスバーのスーパーセーブはあったが。 スタメンとシステム 4-1-4-1。ダニ、趙は欠場。趙のところに吉弘。 注目していたCMF(4の中2つ)は宮澤と上里。ここがどう機能するか。 湘南はアジエルがやはり欠場。となると"嫌"なのは田原と寺川か…。 前半 序盤はペースの握りあい。 その中でよかったと感じたのは、ロングボールの使い方とDFラインへのプレスのかけかた。 前者は、なかなかうまくいかないここ数戦だったが、効果的だったと思う。 後者は、"かけすぎず、かけなすぎず"でバランスがよかった。 この2点によって、次第に形作られていったのが、"湘南の間延び"。 湘南のプレスが弱すぎだったとは思わないが、コンサはロングボール以外の攻撃も、ある程度できる形になった。 DFラインに強いプレスを受けなかった湘南は、長めのボールで田原を狙う、または、DFラインから繋ぎながらの押し上げをはかっていた(と思う)。 田原のところは、コンサもしっかりと抑えていたし、人数もかけていた。DFラインで繋ぎ押し上げるが、サイドに出たボールには、藤田、古田ともに積極的な守備を見せた。 そして、コンサからキリノや両サイドを狙うロングボールが入る。 キリノへのボールは、ポストプレーのためのもの、裏を狙うものがバランスよくあったと思う。 キリノはジャーンを相手にすることが多かったが、頑張ってポストプレーをしていた。裏に抜けることについては書くまでもないか。 それらの繰り返しのなかで、湘南のDFラインの高さがぼやけていったように感じた。 攻撃では押し上げる、だが、守備ではどうするのか…。ジャーンあたりはイラついていた様子も見られた。 "自分たちがやりたいサッカーの型"に"運ぶ"こと。ここに課題があると思ってここまで観てきたから、 今回観られたモノについては、ある程度、満足を得ることができた。 "流れ"を引き寄せたのは、キリノのゴール。そして、高原のPKストップ。 キリノのゴールは、ある程度、狙い通りの崩しができたゴールで、ファインゴールだったと思う。 右SBの西が後ろ向きの相手からボールを奪取し宮澤に繋ぐ。 宮澤はためつつも前に進み(この時コンササポの多くは、右の西に戻すと思ったに違いない)、予想通り、上がってきた右サイドの西へ。 西はダイレクトで低いクロスを入れ、ニアに古田が飛び込み、ファーでキリノが決めた。 よいゴールだった。 このゴールに上里がからんでいなかったので、この後、しばらく"上里探し"をしながら観戦。 そして、PKを取られたシーンへ。吉弘のプレーよりも、その前の中盤での運ばれ方が気になった。 "上里探し"をしながら観ていたので、上里の守備とポジショニングに目がいっていたが、守備は軽く、ポジションもイマイチで…。 寺川あたりには楽な仕事をさせないようにしなくては…。 阿部のPKを阻止。高原は素晴らしかった。が、阿部は"よかったのによくなかった"と言ったらよいか…。 最初の決定的なヘディングシュートを放ったのも阿部、後半バーのスーパーセーブを受けたのも阿部。 流れの中で、よいところにいるけれど、結果が…。阿部の"運の悪さ"に助けられたコンサではあった。 後半 開始後、予想どおり湘南は積極的に前に出てきた。昇格を具体的に争っているチームが、ビハインドで後半をスタートするのだから当然である。 そこをつくような形で、60分くらいまでに、よいロングカウンターを3回発動した。 ここが点にならなかったのが痛い…西嶋、キリノのいずれかがゴールになっていれば…(-_-;)。 70分過ぎくらいからは、わりとドキドキさせてくれる今シーズンのコンサだったが、今節はよかったと言えるのではないか。 DF陣はよく集中していたと思う。宮澤もよかった。交代の瞬間まで、攻撃に多く顔を出しながら、守備もよく頑張っていたと思う。 宮澤→中山、古田→砂川と交代。中山、砂川は出場時間は短くとも、やるべきことをしっかりやってくれたと思う。古田も終盤のボールキープは判断よく頑張っていた。 80分過ぎからは、セーフティーゾーンでのキープを頑張っていたコンサだった。明確でよかった。 ただ…シュートで完結できそうな場面は、そちらの方を選択するのも悪くはないかと思う。 追伸 こう書いてみると、"快勝"と言ってよいようにも思うのだが、"紙一重感"がどこかに残ったため、"快勝?!辛勝?!"というタイトルになった(苦笑) 後半開始後の早い時間帯にあった"カウンター"がゴールになっていれば、"快勝"と胸をはって書けたような気がしている。 ただ、湘南の"間延び"に、コンサがつきあわなかったことは大きいと思っている。 コンサもわりと"縦に急いで"サッカーをしてきたので、"両チーム間延び"になる可能性はあったと思っている。 コンサが間延びしなかった要因の一つに、"低い位置から縦に急がなかった"ということがあると思う。 この部分に、芳賀のプレーが大きく関係しているように思う。芳賀は、ダニのような展開力を持っていない分、堅実な繋ぎをする。見る人によっては、"芳賀!戻しすぎ!"と映るかもしれないが、この繋ぎによって、"縦に急ぐ"が緩和されていると考える。 ダニの欠場がどのくらいになるかわからないが、芳賀にはもう少し注目してみたい。 注目点だったCMF。宮澤の出来は及第点と思うが、上里はどうだったか。 表現の妥当性を欠くかもしれないが、これまで宮澤、西でCMFを努めていた時は、流れの中で、4-1-4-1、4-2-3-1、4-4-2、4-1-3-2…のように効果的な流動をしていることが感じられる場面があった。 今節を観ている分では、宮澤はともかく、上里は"トップ下"というイメージのプレーがほとんどだったように感じた。 アンカーの位置がダニではなく芳賀なので、それでもよいのかもしれないが、私が感じたことが妥当であるならば、上里はポジション争いの正念場を迎えていると言えそうである。 勝ちゲームしかも湘南相手になので、みなさんの記事を読むのが楽しみである。 では、情報収集へ出発!
2009年09月25日
40節、41節と無失点。 得点はできるようになったが、失点が減らないという状況があった中で、 考えるべき要素がある2試合だと思う。 ただ、その反面で、3試合連続1得点。 失点をしないサッカーをすると、得点するサッカーができない… などという単純なものではないと思うので、攻守を考え直してみたい。 守備については、ここ2試合は配置に変化がある。 守備的MF1枚が、ダニ→芳賀。 左右SBが、上里、西嶋→西嶋、西。 40節、41節は、お世辞にも内容がよかったとは言いにくい試合。 怪我による途中交代などのアクシデントも続いた。 そんな中での無失点である。 守備が安定した要素は、一体なんなのだろうか。 ダニと芳賀の違いを考えることから、見つけ出したい。 また、それと表裏一体的に、得点ができない理由も見つけ出せないだろうか…。 『猛妄想でCBを考える』の中で、私は西嶋と石川の試合後コメントを取り上げた。 対象は芳賀で、いずれも高評価をしている。 もちろん、両名が芳賀とダニを比較してコメントしたわけではないとは思う。 しかし、両名の言葉の中に、キーワードがあるように思えてならない。 西嶋の言った「黒子」と、石川の「しっかりとバランスを取って」「バイタルエリアもしっかり埋めて」。 「黒子」…ダニで考えると、この言葉は決定的にあてはまらない。あれだけ目立つので。 絶対的な身体能力を活かした広範囲でのボール奪取、潰しがダニの長所。 しかし"目立つ"ゆえに、37節の水戸のように、ロングボールやアーリークロス(水戸の攻撃としては違うことをやりたかったとは思うが)でダニのプレーエリアを回避されてしまう。 DFラインは、基本的にその対応に追われる展開になるし、長いボールを頻繁に入れられると、どうしても押し込まれた感じにもなる(そこには低い位置からのビルドアップにコンサが課題を残していることも関係する)。 また、広範囲をプレーエリアにできるダニは、大きく動くことになる。ということは、ポジションを空けるということ。 ダニが動いてボール奪取に成功すれば問題ないのだが、ダニであっても100%ボール奪取に成功するわけではない。 CBはダニが空けたスペースを意識していなければならないし、CMFに配置される西、宮澤も同様に意識しなければならない(というか、この意識をもってバランスを取れるから、西、宮澤がCMFに配置されていたと思う)。 CBはその上で、39節までは、左SB上里が空けたスペースも意識しなければならなかった。はっきり言って、"脳内疲労"はするだろう。左SB上里の攻撃参加でできた穴は、予測が立てられるので、ある意味まだマシで、ダニの動きはチームメイトであっても予想外のことがあるだろう。その上で、ロングボールが飛んでくる…。 守備的MF1枚に配置されたダニは、鬼神のごとき潰しを見せてくれるので、つい目を奪われてしまうし、あれだけ効いてくれたらDFラインは楽だろうな…と思ってしまっていたが、それは錯覚なのではないかと私は思い始めている。 「しっかりとバランスを取って」「バイタルエリアもしっかり埋めて」…ここは芳賀に分がある。というか、ダニのような圧倒的な身体能力を持っていない芳賀が、プロとして生き残るために培った"武器"と思う。 芳賀は基本的に、自身のポジションを空けない(空けることももちろんあるが、それは経験に基づく判断が伴うものになっている)が、的を絞って潰しには出て行く。私が気づけた部分では、"相手チームが入れた楔"なんかには、しっかり当たっているように思う。 ダニは、"自身がボール奪取できるか否か"の判断でプレーしているように思う。念をおすようだが、それはダニの長所であり、ダニにとっての"的絞り"であると思う(しかし、そのために、上記したような"バランス感覚に優れたCMF"を配置しなければならないとは思う)。 「エリアを埋める」ということについては、両者には意識の違いがあると感じる。 例えば、相手チームにサイドを使われて、CBがサイドに引っ張られ気味になった上でクロスが入るような場面。 芳賀は、この場合、CBが空けたスペースを埋めることが多い。上げられたクロスに対する1stDFになる意識。 一方ダニは、このような状況でも、スペース埋めよりは、むしろ"セカンドボール処理"を意識していることが多いのではないだろうか。 "最終ラインに組み込まれる芳賀"は試合中、何度も確認できる。が、ダニが最終ラインに組み込まれる姿は…あんまり観た記憶がないように思う。 どちらの意識も大切で、優劣をつけられるものではない。守→攻という切り替えや、二次攻撃を回避するには、ダニのプレーは最適といえる。 逆に、逆サイドのSBが絞れない状況があったり、エリア内に飛び込んでくる選手がいるような場合には、芳賀のプレーが活きる。 ただ、セカンドを拾われてミドルなどを撃たれたとしても、精度が高いとはいえないJ2では危険度が低いので、CBの心情としては、芳賀のようなプレーをしてくれた方が"楽"なのかな…とは思う。 ダニと芳賀の決定的な違いのひとつに、パスコースの選択があると思う。 『0-1は…良し?!』でも少し触れたが、芳賀は安全性重視の無理無いボールの動かし方に特化するように思う。 自身がボールを失うと危険度が高いことを意識し、かつ自分にできることを確実にするという考えがそこにはあるのではないか。なので、ダニに比べると、顕著に最終ラインに戻す丁寧なパスが多い。 一方、ダニは、基本的に前を向く意識をもっていると思う。シーズン当初から観ると、パスもかなり上手になったように思う。ただ、そのパスが相手に読まれやすいようにも感じる。サイドに出すことが多いように思うが、そこに潰しをかけられていると、効果的な展開につなげられずに、ピンチを招くこともある。もちろん、これはダニ個人の問題というよりは、チームとしての問題であるが…。 まだ、考察(妄想か?)は不十分とは思うが、ダニでも芳賀でも、4-1-4-1は成立する(芳賀の方は、もう少しゲームを観てから断定したくもあるが)と言えそうである。ただ、ダニの1枚は"攻撃的"であり、芳賀の1枚は"守備的"であるということが言えるのではないだろうか。 得点ができない理由…これは、コンサが本来狙っている攻撃の形を、よりベターに実行できる配置を、妥協して変えているから(って言ったら言い過ぎかな)。 36節の草津戦で観られたような、流動的な攻撃をするには、まだ、CMFに西、宮澤、守備的MF1枚にダニでいく必要があるように思う。 上里がCMFに配置されて2試合。甲府戦は4-2-3-1。この3試合は1得点ずつしかあげられていない。 攻撃は急に改善できるものではない。故障者もあって、組みたい配置ができない状況にあるのは、仕方がないとは思う。しかし、誰が出ても同じような狙いで攻撃ができるようにはしていかなければならないと思う。 (配置のこと以外にも、低い位置からのビルドアップやハイプレッシャーを回避する策など、課題は残していると思うが…) 次節の注目点は…、今からは決めにくい(苦笑)が、強いてあげるならば、CMFになるか。守備的MF1枚がダニでも芳賀でも、鍵を握っているのはCMFと言えるのではないだろうか。 システム、スタメン、サブを確認してから、注目点を決めよう。 ただ、上位「湘南」とのゲームなので、変に偏った部分に注目するのではなく、"勝敗を含めた全体"を観られるような注目点を、設定したいとは思う。 あまりに細かいところを注視してゲームを観てしまうと、さすがにサッカーの"面白み"を感じにくくなる(苦笑)ので…。 "観戦"は"楽しむためのモノ"であることに、変わりはない。
2009年09月25日
VS 岡山(41節)0-1逃げ切り。 先ほど観戦終了。試合当日に観られなかった(眠気に負けた)のは反省…。 気温は夏日越え、湿度70%(スカパー!ではそう紹介された)、中2日。そして、アウェイ。 コンサには厳しい条件…"よいサッカーが観られそうにない"という匂いがプンプンと(-_-) だが、こういうゲームを何とかできるかどうかが大切。 スタメンとシステム 4-1-4-1。ダニの名は無し。長引くのか…?!心配。 1枚の守備的MFに芳賀。これは願っていた配置。DFラインも前節と同じ。 サブ 吉弘の名が。趙の状態も万全ではないのか?!と少しばかり懸念。 前半 すごくよかったとは言えないが、悪かったとも言えない内容と思う。 芳賀が入っていて、守備面のバランスはとれるだろうから、トップ下の2枚、上里、宮澤がどう機能するかに注目して観た。 宮澤は上下運動によく努めていたと思う。 低い位置からビルドアップを図るとき、岡山のプレスがきつくなかったこともあるが、わりとボールを動かせていたと思う。 その中で、ロングフィードや、サイドで縦に、または中で縦にをわりとバランスよく駆使して攻撃を狙っていたように思う。 中で縦にという部分では、芳賀が安全性重視の無理無いボールの動かし方に特化するため(ここはダニとの決定的な違いと思う)、宮澤の顔出しが不可欠だった。 上里と宮澤がバランスよく顔出しに下がってこられた方が、本当はよいのかもしれないが、今回は、宮澤の顔出しばかりが目立った。これは役割分担だったのだろうな…とは思う。が、反面で、上里の"プレーの幅の狭さ"のようなものも感じてしまった。 そこからの攻撃については、よい面もあったし、よくない面もあった。 ボールがわりと繋がって、人も動いてフィニッシュまでというところでは、古田に何回か面白い場面があったが、古田のゴールはおあずけ…。 ゴールは藤田の左足。"そのシュート撃てるのかい!"って思わずつっこみたくなった、左足でのいいシュートだった。 崩しの中でとったゴールではなく、高原のフィードからキリノが2回体を張って、(上里がちょっとだけ絡んでDFのクリアミスを誘って)、切り返しから藤田がシュートしたもの。 キリノの頑張りと藤田があの位置に詰めていたことで生まれたゴール。 チームとしての狙い通りのゴールとは言えないかもしれないが、"ファインゴール"だったと言って良いか。 後半 次第に引き気味になったコンサ。ブロック形成。 それは悪いこととは思わない。 このゲームの"環境"やリードしていることを考えると、妥当な処理と言ってよいかもしれない(だが、後半のシュート1本はひどい…)。 何より、西大伍で大きな穴を作ることなく乗り切った。しみじみ、西の器用さをありがたく感じた。 選手交代は、まず、消耗が激しかった宮澤に変えて吉弘。 宮澤のところに西、右SBに吉弘となった。DFラインを左から、石川、吉弘、趙、西嶋とすることもできたが、そうはしなかったので、右SB吉弘には注目した。しかし、正直、何とも言いようがない…というのは、ほぼ攻撃への関与が観られなかったから(吉弘個人というよりはコンサ自体が後半の攻撃を割り引いていたように感じた)。 二人目の交代は古田→ハファ。右に藤田、中央にハファで西は左へ。ここも上里を左へ出す選択もあったと思うが、上里は下がり気味で芳賀とWボランチのような状態に。 三人目は趙が痛んで、趙→中山。時間は短かったが、中山の動きにはつい目がいった。コンサの運動量が激減していたことが逆に印象づけられもした。中山は左MFに、西が右SBに戻った。 西については"器用貧乏"を危惧する声も多いが、ここまでユーティリティー性が高いと、一つの長所かつ武器として完成しているようにも感じられる。西がどんなプレイヤーになっていくのかは、興味深く見守っていきたい。 追伸 "キリノは…疲れただろうな…"という思いがすごく残ったゲーム。 ハファの投入意図が正直よくつかめなかった。後ほど情報収集に動きたい。 ハファの投入タイミングで中山を入れた方が、結果論ではあるが、チームの消耗は少なくて済んだかな…と思う。 今節を勝ちきったのは大きいが、次節がまた"試金石"となるだろう湘南戦。 中3日とはいえホームゲーム。故障者の状態は気になるが、"チーム力"を示してもらいたいゲームである。 上位チームにはことごとく勝てないコンサだが、積極的なサッカーと勝ち点3を期待したい。
2009年09月22日
CBにかかる負担。 前節では注目点にし、何かを見つけたいと思ったが、 残念ながら何も見つけられなかった。 しかし、試合後の選手コメントを見ていて、少しばかり感じたことがある。 中盤で黒子になって攻撃も守備もやってくれたので非常に助かった(西嶋) しっかりとバランスを取ってくれてバイタルエリアもしっかり埋めてくれたので守備の部分ではとてもやりやすかった(石川) DFラインの2選手のコメント。 対象は、芳賀。 33節の緑戦で観たモノの"面白さ"が忘れられず、この間のゲームを観てきた。 西、宮澤がバランスを取りつつ、流動性を生み出す。 守備的MFにダニが1枚で、ボールを奪取する(しまくる)。 しかし、この戦術自体が、CBの負担を増やしていたとは考えられないだろうか。 上記のDFラインの2選手のコメント。 芳賀のよさが端的に表現されていると思う。そして、"ダニがもたらせられなかった要素を、芳賀がもたらした"ようにも読めると思う。 SB、特に左SB上里が攻撃寄りで、その負担がCBにかかるという意見が、 みなさんのブログ上で多く見られた。私も、それももちろん一因と思っている。 しかしながら、もともとSB激薄なコンサである。そこがCBの負担になることは"織り込み済み"でチーム作りをしてきたのではないだろうか。 そう考えると、第3クールのこの時点で、"SBがCBの負担の主な要因"とは言いにくいと思う(そう言ってしまうと、チームに合わない監督を選んだと言っているに等しくなる)。石川も左SBの補強か…と思っていたが、CBでの起用が多い。SBに問題点を見いだしてシーズン中の補強をしたのであれば、石川は左SBで使われるはずである。CBは吉弘、柴田などもいる。何かが足りず、試合に使われないのかもしれないが、少なくとも吉弘は多くのゲームでスタメン出場していた。 石川、吉弘、趙、西嶋という配置は可能なのに、それをしないコンサ。 であれば、SBではないところに、問題を抱えているのではないか。 邪推であり妄想ではある。 40節、福岡戦では、芳賀がダニとは違う長所を生かして、4-1-4-1を成立(4-1-3-2という見方もあるようだが)させた。 そして、その働きについてDFラインからは高評価を得ている。 もちろんSBが西嶋、西だったこと、それにより宮澤、西での流動的なサッカーではないことなど、決定的な違いはある。だから、単純比較をしようとは思わない。 だが、芳賀がもたらしたものから、ダニについてを見直す必要はあるのではないだろうか。 ダニのケガの具合について、何もわからないままこれを記しているが、次節は芳賀をスタメン起用すべきと、個人的には思っている。 緑戦や草津戦で観たサッカーへの"思い入れ"を、私自身も少し"鎮火"させて、ゲームを観ていきたく思う。 追伸 どうでもよい妄想。 私の思う、趙個人的な現時点でのベター配置。もちろんベター配置なので、ゲームで機能すること重視ではない、試み重視の部分もある。 4-1-4-1で考えると… キリノ 藤田 ダニ 宮澤 古田 芳賀 上里 石川 趙 西嶋 高原 ※条件は、①西を必ずベンチ入りにすること。②ダニはボール奪取重視のフリーマン的な扱いにすること。 この配置であれば、左SB上里でも、守備のバランスはある程度とれるのではと思う。課題である低い位置からのビルドアップも、ロングボールを使うことで回避しやすくできるのではないだろうか…。 あくまで勝手な妄想…こういう妄想もたまにやっておくと、観方向上の何かに役立つこともあるかもしれない。などと言うよりは、やっぱり妄想は楽しいから…(苦笑)
2009年09月21日
VS 福岡(40節)1-0勝ったけれど… 注目点はCBに決めていた。 私がよくお邪魔するwhiteowlさんからも激励コメ(?笑)をいただき、気合いを入れて録画を再生。 しかし… 観たいモノはいろんな意味でなかなか観られない(苦笑) 何よりもまず微妙な気持ちにしてくれたのが、開始前の映像に捉えられた、"中払劇場"の旗。 ポジティブに解釈すると、"色々あったけれど気にせず頑張れ"という暖かいメッセージ。 しかし、それは好意的解釈過ぎるか…。 whiteowlさんから、「日本では、“勝利至上主義”が強いから」というコメをいただいていたが、 もし本当に"中払劇場"支持者だったとしたら、"人間としての美徳"の問題と思う。 勝つのは大切。しかし、人間が失ってはいけない"美しさ"はあると思う。 私のポジティブ解釈のような"声援"であったと心から思いたい。 中払選手は、途中出場したが、フェアプレーに努めていたと思うし、いいサイドチェンジでドキッとさせてももらった。 だから…それでよいとも思っている。 スタメン。 コンサは4-1-4-1。心配していたダニの名があった。少し安心。 だが、右SBに西、左SBに西嶋。上里は中盤4の中央に、宮澤と並んで配置。 CBについて考えるとき、SBとの兼ね合い、特に左上里とのバランスについては数多く話題となっていた。 そこが、変わっている…。配置をいじって解決するのは、サッカーでは定石と言えるがしかし…(-_-;) 以前、西が痛恨の空振りから失点したとき、次の試合からFWになったことがあった。 今回の上里も前節、痛恨のミスから失点している。やはり、ゴールから離してプレーさせたいのか?と思わず邪推(苦笑)。 ただ、西、西嶋のSBだと、"観たいと思っていたモノ"は観られないとも感じた。 西嶋はディフェンス面のカバーのポジショニングについては優れた選手と思うし、西は"サッカーがうまい"選手。適正ポジションではないが、うまくバランスを取るだろうな…と直感した。 サブ。 芳賀がベンチに。ダニの状態に不安が残っているのか…と推測。 吉弘の名がない。サテライトのゲームの日程を把握していないが、そこで使うためかと邪推(笑)。 サテライトでは曽田がプレーしている。そこで共に使うことで、"来年への準備を進めているのか?"と妄想。 趙が痛んだので、ベンチにセンターバックがいないことには、観戦中、ドキドキさせられた。 まあ、趙が×になったら、左SBに上里、CBに西嶋等の対処はできただろうが…。 前半。 風上コンサ、風下福岡。風は強め。 率直に、やはり"観たいモノ"は観られなかった。"CBがあまり画面に映らなかった"という事実は別として。 予想通り、西、西嶋のSBは、無難にバランスをとった。 その上、福岡のプレスは強くない。かつ、強風からかロングボールが少ない。 ここ数試合のコンサは、"プレッシャーがきついこと"と"ロングボールで押し込まれた後の組み立て"に課題があったと、私は思っている。 だが、その両方が"無い"前半になったと思う。 風の関係で、後者がなかったことには納得だが。 その上、ダニが途中で退き芳賀。 芳賀の投入で、ディフェンスのカバー的な部分のポジショニングは、ある意味"落ち着いて"しまったと思う。 両SBに西、西嶋。1ボラに芳賀。これで安定しないとどうしようもないとは思うが…。 コンサは7本のシュートを放ったが、得点できず。福岡は3本(だったかな)。 得点になる可能性があったシュートは福岡の方が多かったように思う。 後半。 早々に上里のFKで先制。 風上にたった福岡が、ロングボールを多用してくれれば、"観たいモノ"が観られるかな?と期待したが、 福岡は繋いで押し上げるサッカーを、基本的には変えなかった。 ダニがいないと成り立たないか…と思っていた4-1-4-1も、芳賀によって、いつもとは異なる形ではあるが成り立ったと思う。 ダニのことを"アンカー"と表現することが多かったが、今節の芳賀のイメージが私の中では"アンカー"。 芳賀は難しいことはしないが、繋ぎのパスの確実性がダニよりも高いと思う。守備のポジショニングもよかったと思う。 芳賀がサイドに出て、マイボールにし損ねた(判定は微妙と思うが…)直後の福岡の攻撃から、DFの裏を取られて危なかったが、高原のBigセーブで助かった。 大久保のヘッド(だったかな?)も一つ、バーのBigセーブで助かった。 コンサのシュートは5本くらいだったか…。得点の匂いがするシュートはキリノに2つ(PKはなんとかしてほしかった…)か。得点の匂いがする"誰もさわれず"はあったが…。 勝ちゲームなので、基本、素直に喜びたい。 が、"風"と"サッカーのかみ合わせ"による要素が、勝敗を左右したゲームという印象が残った。 追伸 福岡が、大久保の高さを、シンプルに狙うようなサッカーに傾いていたら、全く別展開になってもおかしくなかったゲームと思う。 何せ、コンサのシュートは枠に飛ばなかったし…。 今後も注目していくことだが、やはり、 "プレッシャーのきつい状況をどう打破するか" "ロングボールで押し込まれた後のビルドアップ" が当面の課題と思う。 "CBストーカー"も、意識としては持ち続けて、観戦していこうと思う。(画面ではキツイ…。生で観たい…が。)
2009年09月17日
甲府戦の負けで、今シーズンでの昇格はなくなったというのが妥当と思う。 残り全勝!を夢見てもいいが、それはストレスの溜まりそうな"観方"につながりそうなので回避(苦笑) では、どんな"観方"で福岡戦を観戦しようか… 漠然と眺めるのは、得るものがないので、絶対回避! 第一クールの福岡戦前に、どんなことを考えていたか、思い出してみる。 当時、コンサのプレスVS福岡のポゼッション…みたいなことを考えていたように思い出された。 そして、高い位置のプレスが機能し、一方的にゲームを支配して、今シーズンの戦い方に手応えを得られるゲームになる…などと妄想していたように思う(笑) しかし… 例の赤紙事件が起こって、観たいモノは観られずに終わった。 あの事件…随所に波紋を呼んでいたが、私は具体的な意見を発しなかった。 まあ、まだこのブログを立ち上げていなかったし、皆様のブログにコメントしても…と思ったし。 自分のブログなので、今、書いておくのもよいか…(脱線するが)。 私が真っ先に感じたのは、"恥ずかしさ"だったと記憶している。 「サッカー選手と言うより、人間として"優しい"、地球の裏側からやってきた若者を、それなりの人生経験を持つ人間がだまし討ちにする。自分はその方と同一民族…」 こんな想い。 試合前、フェアプレーのフラッグにサインをすることが、すごく滑稽で意味のないモノに感じてしまうくらい、何とも言い難い情けなさを感じたことを思い出す(これをマリーシアって言ったら、ブラジル人にも申し訳ない感じ…)。 あの場面、 先にファウルをしたのは、西と思う。"あの方"が故意に西を踏んだか否かは、本人にしか分かり得ない。ダニは手を伸ばした。これも、突き飛ばすように出したか、ただ制止しようとして伸ばした手に"あの方"が突っ込んできて倒れたのか…映像上からの判断は難しかった。 ただ、あれを審判が処理するなら、ダニのファウルとするしかないことは、そのとおりだと思った(紙の色は別として)。 過ぎたことなので、「そんなこともあったなあ…」のように振り返られるモノになってはいるが、やはり「今後、観たくない種類の出来事」だったとは思う。 戻る。 ダニが思い出されたので、前節の交代が気にかかる。 故障だとすると、出場はどうなるのか、また、どの程度の故障なのか。 試合前の情報を基本的にシャットアウトする方針であるが、さすがに気になる。 甲府戦で、コンサは"型捨て"をしたと感じた。 なので今節での注目点としては、"やりたいサッカーを貫けるか"にしたいのだが、ダニ不在になってしまうと、4-1-4-1は無いだろうと、さすがに思うので…。 まとまらないが、今回はCBに注目することにしようと思う。 今シーズンを通して、CBに負担がかかるサッカーになっていることは、かなり前から感じていたこと。理由についても、SBの問題であるとか、いくつか考えてきたが、自分としては"完全にCBに注目する観方"では、ゲームを観てきてはいなかった。 スカパー!なので、ストーカーのようにCBを見続けることはムズカシイのだが、何か見つけられたら…と思う。 しかし、何も見つけられなかった時、"覚書"に何を書けばよいのだろう…(苦笑) このブログの目的は、自身の"観戦力向上"であるが、ここまでのモノを読み返して、全く"観戦力"が向上したようには思えない(激苦笑)。 まあ、修行に終わりはないんだということで。 システムやスタメンが発表されて、気になるモノを見つけたら、注目点を変えるのも…"アリ"ってことにしよう(自分へのハードルは下げよう)。
2009年09月14日
VS 甲府(39節)1-2完敗?! 痛恨の… 録画トラブル(-_-;) 前半4分過ぎから22分過ぎくらいまでが、なぜか真っ黒け…。 1失点目が録れていない…。 ゲームの注目点は、"どうやってやりたいサッカーに運ぶか"。特に前半に注目と思っていたので、大打撃(苦) まあ、仕方がない…。 スタメンとシステム。 出停の石川のところは吉弘。予想通り。サブに柴田がいた。パワープレーなんかで使われるかな…とちょっと期待。 事前に情報を仕入れない私は、システムで驚き。4-2-3-1か…。 確かに甲府の前5人、とりわけマラニョンと藤田は曲者。だから、4-2-3-1はわかる。 しかし、個人的には4-1-4-1の型で、西、宮澤が何を意識してプレーできるかが観たかった…。少しばかり残念であった。 甲府は、愛媛のようにはロングボールを多用してこないと思っていたので、"型捨て"しなくてもよいのでは…と思いながら観戦開始。 そして真っ黒け(苦苦) 1失点目はセットプレーから。リプレイで確認。でも、どうやってそのファウルをしたかがわからないからなんとも言いようがない(-_-) 曲者マラニョンにつききれなかったのが痛い。 2失点目は、上里の判断ミス。パスコースがなかったのかもしれない。でも、あそこはシンプルにやらないと。上里がDFラインでプレイする決定的なデメリットがそこにある。 なまじパス技術がある分、持ってしまうが、あの判断はDFラインの選手としてはまずすぎるだろう。 2-0になってからは、ポゼッションもできていた。というか、甲府にポゼッションさせてもらったという表現の方が適切か。 甲府の"守備の緩急"に正直、感心させられた。 その時間に、シュートまで持っていけないコンサ。 甲府はブロック形成。そこに無謀につっこんでいっているようにさえ見えてしまった。 勝てれば無謀ではなくなるわけだが…。エリア内は堅かった。前半はシュート1本だったか…。 後半、開始から2枚替え。古田→砂川、ダニ→西。西が左SBで上里がボランチへ。 後半はスコア上は1-0。 ただ、内容的には優勢とは言えないと思う。 高原のBigセーブがけっこうあった。クロスバーのBigセーブもあった(苦笑) ただ、高原の"守備範囲"は好感が持てた。コンパクトな布陣でかつ高めの位置でプレーするには、GKには当然要求されるが、今まではなかなかお目にかかれなかった。 ハファの決定的なヘッドは枠に飛ばず。 藤田の得点は、キリノが下がっていたところで、あそこに顔を出し決めたことをすごく評価できる。今までなかなかできなかったので…。 前半が変に途切れての観戦なので、"観方"の流れが切れてしまっているから、正直、書く意味が無い気がしてしまう。 観た部分の全体を通じて感じたのは、やはり、"自分たちのやりたい形にもっていけていないということ"と、"低い位置からのビルドアップがうまくいかない"ということ。 システムが4-1-4-1ではなかったので、前者については判断がムズカシイが、後者については、今節でも有効な手だてがなされていたとは思えない。 ハファ→上原で、4-4-2。 ロスタイムの上原のヘッドがゴールになるようなら、今年のコンサの"エネルギー"というか"上を目指せる流れ"というかを感じられただろうが、 残念ながら、"昇格争いしているチームが、落とせないホームゲームを手堅くモノにした"という感じに尽きる、今節のゲームだったと思う。 コンサのシュートは7本(だったか)。2桁打てないと、今のコンサが勝ち点3を拾うのはムズカシイ。 コンサの"やりたいサッカー"ができれば、好機を多々作れるはずなので、シュートが少ない="やりたいサッカーができなかった"と解釈する。 追伸 全部観られないと、ゲームそのものの判断をするのに抵抗を感じる。空白の18分間はどんな意味を持っているのだろうか…。 とりあえず書き終えたので、情報収集に走ろう!
2009年09月08日
VS 愛媛(38節)3-2逆転勝利 試合がなかなか見られず…(苦) 昨日深夜に前半、今晩後半を観るという苦々しい展開(-_-;) 情報をシャットアウトするのに苦労…。みなさんの意見を見て回るのは、覚書を書いた後の私の楽しみである。 ブログを更新する暇もなく…ここに「試合前」、「昨晩」、「今晩」の考えや観方を、まとめて書かなければならない始末…。 まあ、仕方がない…。 ゲームの注目点をどこにするか。前節を見直し、そこから、探すことにした。 水戸戦、覚書にこう記している。 >前半、互角で膠着状態的な展開…と書きたいところだが、比較上やりたいサッカーをやれていたのは、水戸だと思う 私は水戸優位に観ていた。 しかし、J'sのレポにはこうあった。 >試合が始まってみると立ち上がりから札幌が一方的にゲームを支配する展開となる 面白い。"観方"が正反対だ。こういうことがないと修行にならない。 なぜ、私は水戸優位を感じたのか…。 確かに、"草津戦の前半のようなサッカー"を期待し、観るハードルを上げていたとは思う(苦笑) しかしそれだけではないはず…。 J'sの試合後の選手コメントに、気になるものを二つ見つけた。 >前半は相手のプレスが早く、押し込まれてしまって長いボールを蹴ってしまっていた。《下田(水戸)》 >相手が思った以上に長いボールを蹴ってきたので、押し込まれた感じもあった。《石川(札幌)》 二人ともDFである。 下田のコメントからは、コンサのプレスに脅威があったことがわかり、石川のコメントからは、長いボールが嫌だったことが読みとれる。 コンサにとっての悪循環か…。 前からプレスをかけると、ビルドアップが苦しい相手チームは、ロングボールを多用することになる。 ロングボールを多用されると、コンサのCBにとっては、嫌な面もある…。 縦ポンでけっこうやられている今季…。コンサにとって相手の"縦ポン"は"待ってました、ようこそ!"と言えるモノではない。 しかし、前から行けば、技術レベルの低いチームになればなるほど、ロングボールを蹴ってくる…。 注目点はこうなった。「ロングボールに対し、コンサはどんな現象を見せるのか」 力関係上は、コンサ>愛媛か。過去2試合から考えて、愛媛はロングボールを蹴ってくる可能性は高い(かな)。 以下、ゲームの"観方覚書"。 サブメンバーを確認してちょっと驚く。芳賀がいない…。 前半は…完敗。 愛媛はやはり、ロングボールが多かった。そのボールに対し、"直接競り負けること"が多いようには感じなかった。 しかし、セカンドボールの部分では、弱かったように思う。球際で戦っていないということか…。 愛媛の守備は積極的かつハードだったように思う。西、宮澤あたりのキーマンが全然目立たなかった。 そして、とにかく、中盤より高い位置で前を向けなかったように見えた。 ロングボールを受けて、低い位置でマイボールにする。そこからビルドアップしていくわけだが、全くうまくいかなかったと言ってもよいのではないだろうか。 パスコースが効果的に作れていないのか、後ろ向きの状態を愛媛がきっちり狙ってきていたからか…DFラインやダニからのパスが、うまく繋がっていかない前半だった。 挙げ句に失点…(-_-) 4-1-4-1が完璧に封じられたように感じ、重苦しさが残った。 前節でも感じた、コンサの課題「低い位置からのビルドアップ」。 後半はここに注目することに決めて、イライラ気味で就寝…。 後半…早々に宮澤交代→砂川投入。 変化に期待も、むしろサッカーを変えた感があったのは愛媛。ロングボール主体だったものを、つなぎも入れてくるようになった。 前半のロングボール戦術、ビルドアップがうまくいかないコンサもわりとロングボールを使ったため、スペースはあった。風向きも関係するか…。 そして、愛媛追加点(-_-)。崩されたと言っていい。録画で観ているので、もう観るのやめるか…とも正直思うくらいだった(苦笑) ただ、いい時間に1点を返した。セットプレーから西嶋の折り返しにキリノ。 コンササッカーに変化をもたらしたのは交代。古田→中山、上里→ハファ。2枚同時交代でシステムも3-1-4-2(かな?)へ。 このあたりから押し込めるようになった。 ただ、愛媛のトップのダニへのプレスが甘くなったり、決定的なシュートが枠に飛ばなかったりで、コンサの変化というよりは、愛媛の失速と言えるかも知れない。 愛媛の決定的なシュートで得点にならなかったものは3本あったが、いずれも枠に飛ばず。 コンサのそれは、中山、キリノに2回、ハファと4本あったが、いずれも枠に飛んだ。ここら辺は、地力の差か。 キリノ→ハファで同点。ダニのミドル(ここで出たか!)で逆転。 システム変更後から押し込んだコンサ。 しかし、それは"捨て身"的な戦術に特化し、かつ失点しなかっただけ…。リスクが高いサッカーをやっただけと言えるかもしれない。 実際、3バックの左右(石川、西嶋)はSBであるかのような動きも見せていたし、本来、西-宮澤で攻守のバランスをとっている部分は、西-ハファとなり、守備を一枚減らした印象もあった。 ハファは守備面では、まだまだという感は否めなかった。その分、FWDF中山は頑張っていたが…。 逆転できたことは、素晴らしいこと。ただ、3点とも、本来狙っている、パスをつなげて崩して取ったゴールではない(と思う)。 前からプレス、コンパクト、マイボール後の切り替えを速く、流動して攻撃。 これが本来したいサッカーと見る。 避けて通れないのが、"ロングボールをマイボールにした後のビルドアップ"。 今節は、全体を通じて"バタバタ感"を感じてしまったが、この部分がどう煮詰まっていくか。チームとしてどう煮詰めるのか。 前回も記したが、「自分たちがやりたいサッカーに、"運ぶ力"」をどう養うかが、残る今季の注目点になると思う。 追伸 今節のような、前半、後半を別日に観るようなことは、今後はやめようと思った。 覚書を書きにくいし、ゲーム後の情報入手を我慢するのもストレスだ。 何より、一試合を通じて"同じ目"で観るという部分がぶれてしまう気がしてならない。 観戦力を向上させたい身としては、それは避けたいことである。 では、ブログ巡りに出発!
2009年09月03日
VS 水戸(37節)1-1ドロー 第3クールで3度目の対戦ゆえ…前節の勢いもあるし、何か変わって欲しいなという希望があったのだが…。 「とことん水戸とは噛み合わない」これが試合後に残った率直な感想。 注目点に「前節と同じことをやれるか」ということを設定して観たゲーム。 なぜ、そこが注目点だったかというと、水戸との2戦を振り返ると、それを実現するためには、コンサには超えなければならないハードルがあったから。 水戸が"力試し"にちょうどよい相手だと思った理由もそれに関連する。 コンサのハードルは、ズバリ"ビルドアップとポゼッション"(と思うが自信満々ではない…)。 スタメンは前節と同じで、4-1-4-1。 水戸は4-4-2。4-4-2のチームとは4試合連続での対戦。 前半、互角で膠着状態的な展開…と書きたいところだが、比較上やりたいサッカーをやれていたのは、水戸だと思う。 水戸は2トップが、"好調で高い"高崎と"曲者"荒田。 その特性を活かすために、ロングボールとアーリークロスを多用してきた。しかも、ただむやみにではなく、中外問わず縦に動かしながら、より精度を上げやすい状態から。 コンサもそこら辺のリスク管理はできていたように思う。 その上で、前節のように"DFラインを高く"という意識も見て取れたし、"前から行く"という意識もあったように思う。何より、"コンパクトにする"という部分では、ロングボールに対して、前の選手もポジションを修正し、全体がコンパクトになるように努めていたと思う。 そこで、超えなければならないハードル。 ロングボールに対して、コンパクトさが維持できるように、全体が動く。そこまではよいし必要なこと。ロングボールやアーリークロスが多いことを想定して守っているから、跳ね返せるしマイボールにもある程度できる。 その後の"攻撃をどう展開するか"が問題。 守備時にコンパクトを保っているから、攻守が切り替わっても、選手間の距離が悪いわけではない。ただ、敵のゴールからは遠い。サイドチェンジなどを交えながら、ポゼッションし、全体をコンパクトなまま押し上げてから、ギアチェンジして攻撃できればよいのだが…。 ここ数戦、人もボールも動き、どちらかというと"縦に速い"サッカーをしてきたコンサは、それがなかなかムズカシイ。 結果、長いボールで縦に急ぐサッカーに偏ったように思う。コンサの選手たちは、その都度、そのボールに合わせて長い距離をポジション修正していたと思う(画面上、極端な人数不足を感じる場面は少なかった)。疲れるサッカーである。 繰り返すうちに、どうしても布陣は間延びしてしまう。守備時に自陣のわりと深めの位置で、コンパクトになるものの、自分たちの攻撃によって間延び…。 これは、鳥栖戦あたりでも感じられた問題である。ここが改善されない…前節の前半のようなサッカーには辿り着けなくて当然と言える。早い時間帯にあったチャンスにゴールを奪えていたら、違う展開もあったと思うが。 後半、立ち上がりで主導権を握れそうだったのは、コンサだった。コンサも集中して入ったと思うが、それ以上に、水戸の入り方に"ふわふわ感"を感じた。その時間帯に、西のゴールで先制(オウンゴールと思ったけれど)。 ただし、前節の西がとった2ゴールとは質が異なるゴール。このまま主導権を取り、前節のような攻撃を再現できれば…と思ったが、水戸の選手交代がそれを阻んだ。 吉原投入。 長くコンサポやっていたら、やはりどこかに思い入れがある選手。 だが、やられた…。そして、感心させられてしまった。 吉原は、投入後間もなくのプレーで、あることをした。"アーリークロスの質を変えた"がそれである(と思う)。 それまで、高いボールが多かった水戸だったと思うが、吉原のそれは微妙な位置でバウンドするボール。 コンサDF陣の対応が微妙になり、水戸に攻撃をつながれる。再度、ゴール前に送られたボールに飛び込んでいたのは、長い距離を走ってきていた吉原だった。 コンサの選手交代は、宮澤→ハファ。西→砂川。古田→中山。 宮澤、西の交代は理解できる。間延び気味の布陣の中で、前節と同じようなプレーを目指してやっていたら疲労度が高すぎる。また、この二人のところは、前半からかなりプレッシャーをかけられていたように思う。 芳賀の投入はなし。守備固めに入る展開ではなかったからとも思うが、今節のダニのプレーエリアから考えると、投入する必要がなかったからとも思う。ダニは左右に広く動いてプレーすることができていた。これは、相手の攻撃パターンによるものだと思うが…。 今回の選手交代では、吉原と同等の仕事ができた選手がいなかった。 ハファは存在感をほとんど示せず。中山は、エリア内で猛烈に引っ張られていた場面があったが、PKはもらえず…(うまくやればPKをもらえたかもしれないが、個人的にはあまりそういうプレーは好きではない。しかし、かなり目立つ引っ張られ方ではあった…) 水戸相手に、前節前半と同様のサッカーができるように"運ぶ"ことができれば、昇格まで辿り着けるかは別として、"J1に通用するチーム作り"という点での手応えが得られたと思う。 しかし、まだハードルは高かった。自分たちがやりたいサッカーに、"運ぶ力"。 残るシーズンで、どれくらいできるか…"期待"を失わずに観ていきたいと思う。 追伸 変に自信を失って、足踏みしなければよいのだが…。若いチームゆえ心配。 今シーズン中に何度も同じような状況があったのだから、チームとしてのメンタル的な成長には、心底期待したい!
2009年09月02日
今晩の水戸戦。ここでよい内容で勝てるかどうかで、残りのシーズンが決まるように思う。 前節の前半は、目指しているサッカーをある程度、体現できていたように思う。 同じことを果たしてやれるのか?! やはりここが最大の注目点と思う。 連勝できるようなら、ここまで培ってきたことに自信を持って、残りのシーズンでの熟成を目指せばよい。 引き分け以下や内容に不満が残るような勝ちなら、また、足踏みする可能性もあるだろう。 水戸は力試しにはちょうどよい相手だし、対戦のタイミングもベター。しかもホームで戦える。゛内容が伴う勝ち゛を期待したい。 これでは大まか過ぎる注目点なので、少し絞る。 個人的には、90分内での戦術的変化と効果に注目しようと思う。 リスクマネージメントにも注目しようか…。 ただ…今晩のゲーム… 観られるのか? ゲームの注目点よりはるかに手前の大問題だ(苦笑)
プロフィール
《通り名》はげお 今の気分は『僧侶Lv7』。サッカーを観て、コンサを観て、イライラせずにいられるようになってきました。 《主な生息地》 オホーツク圏 etc 《観戦手段》 主にDAZNになってしまいました… 《応援歴》 1996年からだが…。途中、忙殺×100のため、「見るだけ」に。 《生観戦歴》 初観戦は古くて思い出せなくて… 1997年は頻繁に厚別に出没。 バルデスの決定力に多々感動。 2005年の京都戦(札幌ドーム)が最後か…だったが 2011年に岐阜戦(厚別)と千葉戦(札幌ドーム)に参戦。 2017~2018は期間限定札幌住民だったので、home戦に5回ほど参戦(行った試合は全勝!) 2017はawayのG大阪戦(勝) 2018はawayの神戸戦(負) 2019はawayのC大阪戦(勝) 観に行けました(^-^)v 2019はhomeの神戸戦、湘南戦、浦和戦、磐田戦にも参戦(2勝1分1敗) 2023.9.16 home湘南戦(0-1) 2023.12.3 home浦和戦(0-2) 小野伸二選手のラストゲームでスタメン小野伸二が観られて感激😂 《更新ポリシー》 ①観た時はなるべく書こう! ②次の試合までには書こう! ③自分の"観たまま"を書こう!(試合後の選手・監督コメント、他ブログなどを観ないで書く!) ④あくまで未来の自分のために書こう! 《コメントについて》 ありがたことです! が、お返事が遅くなるかも…。多忙なんです(>_<) (常識&良識をお願いします!) 《リンクについて》 どフリー!(枠にはとばそう!)
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