新聞各社による相違点

2008年10月22日

ここにきて、状況は面白い事になってきていると思う

まず、日刊スポーツが月曜日にオシム氏総監督へと見出しをつけて全国紙で報じ、さらにフロントやオシム氏もやる気満々の就任濃厚と上げてきた

日刊スポーツ(10月20日)札幌総監督にオシム氏招へいへ
日刊スポーツ(10月21日)札幌がオシム氏リストアップを認める
日刊スポーツ(10月22日)東京羽生がオシム氏札幌総監督就任を歓迎

ただ、こうして記事を並べると面白い事がわかる
20日の時点で自信満々に上げておきながら、翌日の紙面で「札幌がリストアップを認める」と後付けの証拠を提示
さらに22日にはオシムチルドレンからの推薦のように羽生のコメントを載せてきた
日刊スポーツにとってはこの情報はすでに確定の段階に入っており、日刊としても就任の方向で外堀を埋めて確定させていきたい様子が見え隠れする

ただ、この日刊に対抗するかのようにスポーツニッポンでは22日付けの紙面でオシム前監督が来日 現場復帰には消極的という対象的な報道をしてきた
それ以前からスポニチは三浦監督に焦点を当てた報道をしており、その過程段階においてもオシム氏の名前は一切上がってきていなかった
これは情報を掴んでいたがあえて出さなかったのか、情報さえ聞こえてきていなかったのかのどちらかだろう

スポーツ報知にいたってはオシムの名前は全国紙で札幌と関連してはほとんど出てきていない
地方紙においては石崎氏や江尻氏の名前が上がってきているが、これはリストの中の1人としての登場であり、日刊ほど確実的な話では無いと思われる

ここまでの情報をまとめてみると

オシム氏監督就任推進派が日刊スポーツ
オシム氏監督就任疑惑派がスポーツニッポン
オシムでも三浦でも第3の選択派がスポーツ報知

と言ったところだろう
全国紙として名前のあがる3紙がそれぞれ違う見解を述べていることから
全てにおいて信頼度は薄く、どれも憶測の域を出ていないものとわかる

ただ、新聞として、メディアとして特ダネを獲得したいという思惑から
過程や憶測の段階にある自社の持論を正式なものとしたいという思いはあるだろう
メディアからの圧力が今後の問題に関わってくるのは確実だが
それとは別に、この報道を隠れ蓑としてHFCが動く事も可能なわけで
ここで後手や操られるのではなく、うまく利用して最良の結果を提示してもらいたいものだ