【HFCへ一案】アメフトW杯~スポーツ実況について考える

2007年07月08日

昨日の試合は華麗にスルーするとして(爆)。


本日は、フットボールのお話をしましょう。
といっても、サッカーではありません。アメリカンフットボールであります。

昨日、仕事から帰ってきて何気なくテレビをつけたら、川崎で行われているアメフトのW杯中継が入りました。アメフトは国内ではさほどメジャーな競技ではありませんが、NHKのBSでは本場米国のプロリーグ(NFL)の中継を結構やってますし、その年の王者を決める「スーパーボウル」は毎年生中継されるようになりました。最初は戸惑うでしょうが、基本的な事が分かるとどんどん面白さが増してくるスポーツです。是非皆さんにもこの面白さを分かってほしいなぁと思っています。

さて、昨日の試合は日本の快勝ということで楽しく見させてもらいましたが、NHKの実況は黒氏さんでした。NHKの中では経験のあるアナウンサーということで安心して聞いておりました。実況者が下手くそだと競技の魅力が半減してしまいます。サッカーでも何でもそうですが、競技の理解度が低い人が無闇にしゃべるというのは最悪ですね。

ところで、もし事情が分かっている人がいたらご教授願いたいのですが。
昨日の等々力で試合中の場内放送を担当していたのは、CS放送局GAORAのNFL中継実況でお馴染みの近藤祐司さんではなかったでしょうか。多分間違いないと思うのですが。

分かる人にしか分からない話になりますが、近藤さんの実況は私のお気に入りの一つであります。NHKも含め、普通の局アナでは太刀打ちできない実況だと言っても決して過言ではありません。

その理由の一つは「英語力」。NFL中継の場合は米国から映像と音声が送られてくるのですが、現地の音声というのは当然英語。普通の日本人ならこれを瞬時に理解のは至難の業だと思いますが、アメリカ在住経験のある近藤さんは現地から随時伝えられる情報はもちろん、ジョークなども的確に把握して面白おかしく伝えてくれる。普通のアナウンサーならスルーする、いやスルーせざるを得ないでしょうね。何言ってるか分からないのだから。

もう一つ、自身が大学・社会人でプレイヤー(DB)として活躍していた「経験者」だという点も見逃せない。解説者との会話の流れで、多少難しい話、技術的・専門的な話になっても余裕をもって対応できる。敢えて言えば「玄人受け」する実況と言えるでしょう。

だからといって難しい実況だということはありません。
ただ、日本の一般的なスポーツ実況というのは、何となくですが「実況者が解説者に教えを乞う」というような雰囲気がありませんか?

「○○さん、札幌はこの状況をどう打開すれば良いでしょうか?」
「そうですねぇ、ここはやはり△△△ということでしょうね」
「ありがとうございます」

こんな流れだと思うのですよ。解説者も実況が素人なもんだからあまり深い話はしない。そうではなくて、サポ同士が飲み会なんかで議論し合うように、実況者も解説者に向かって

「でも○○さん、×××という考え方もありませんか?」

ってな具合に会話ができるようになれば、もっと競技の魅力を伝えられるのではないかと思います。

もちろんその為には実況アナのレベルアップが必要なわけですが、豊富な競技経験のある人材などそう簡単にいるとは思えません。局アナの多くはせいぜい高校の部活レベルでしょう。


そこでHFCに一案ですが(前フリ長っ)

戦力外となる選手の扱いというのは毎年頭を痛めることと思いますが、現役を退いた選手の進路の一つに「マスコミ関係」、もっと言えば「アナウンサー」というのを薦めてみては如何でしょうか。

ま、受け入れ先があるかという疑問と、そもそも薦められるだけのコネがあるのかという疑問は大いにありますがw

ただ、はっきり言って、今のテレビ局に「スポーツ実況のできるアナウンサー」というのは極めて少ないと思います。

別に道内局に限る必要などありません。キー局でもCS局でもどこでも良いのです。もしウチの選手が引退後にそういう方向で活躍できれば、経歴紹介の時に「元コンサドーレ札幌」って出るわけだし。

できれば道内民放局で、そういう人材作りに協力してくれる所があれば良いのだけれども。道内局はこの間もSTVの実況が各所で叩かれていたが、何だかんだ言ってもアナウンサーを育てるノウハウはある筈だから、そのノウハウと選手としての経験が上手くリンクすれば、良いスポーツ実況者になるんでないかなぁ。

なんてなことを考えてみたんです。