2007年09月23日
高円宮杯(U-15)全道・準決勝 準決勝の第2試合は、9月22日(土)の12:30から札幌アミューズメントパークで行われました。 この試合に勝った方のチームが、高円宮杯全日本ユース(U-15)選手権へ出場できます。(北海道枠は2チーム) 対戦はコンサ札幌とコンサ旭川とのカードになり、兄弟対決が実現することを2・3年前から夢見てはいましたが、案外あっけなくその日が来てしまった、というのが正直な感想です。そこに至るまで、選手達やスタッフ、ご家族などは大変だった訳ですが。 しかし、どちらか一方しか全国大会へ進めないのが残念でなりません。 私はどっちが負けても困るので、今回はハーフウェイラインの延長上に、照明灯の柱を抱えるように(笑)座って観戦してました・・というか、身を挺して自分が双方の緩衝地帯になろうと。(爆) 少し雲があるものの一応は晴れましたが、低気圧の通過後なので風が強く、背中が寒く感じます。 三浦前監督による特訓の効果があって、旭川からチャリで来れるようになった選手達。(←誤解)
旭川U-15のアップ・・いかにも体操 札幌U-15のアップ・・ドールズとドーレくん? コンサ札幌(白) vs コンサ旭川(赤黒)(2007.9.22:SAP) 札幌のスタメンは、GK:松原、DF:松浦・工藤(直)・中山、MF:山口・永井・西田・菅原(康)・荒野、FW:近藤・三上 という3-5-2に見えます。控えには、蔵谷、嘉藤、羽石、金子、工藤(健)、中川、室田、菅野、菅谷 が入っているようです。 一方の旭川のスタメンは、GK:宮崎、DF:越川・大沼・河本・宮本(恭)、MF:小澤・山室・山田(陽)・前田、FW:山田(海)・石岡 と、こちらはフラットな4-4-2に見えます。控えには、 今岡、志摩、那須、大野、山下、河原、阿羅、金山、西垣 が入っているようです。 旭川の円陣 札幌の円陣 どっちも馴染みのユニなので、開始後しばらくは取り違えそうでした。 技術的には札幌の方が上であり、足元でのボールの扱いに差があるのは否めませんが、旭川は挑戦者のつもりなので失う物は何もなく、積極的にチャレンジします。 札幌の方は、落ち着いて組み立てながら攻めればいずれ結果が出る、という意識だったでしょうか。 旭川の山田(海)が前線でかき回し、前田と小澤が左右を上がってチャンスを作ることが多いものの、札幌は最終ラインで撥ね返していました。 しかし、これを続けていては危ないと感じたか、20分に札幌は松浦に代えて中川を左ハーフに入れ、山口と菅原を下げて4-4-2に変えたようです。前半の中頃での交代はあまり見覚えが無く、既にゲームプランが狂っていたのでしょうか。 旭川も、24分に前田に代えて山下を左ハーフに入れました。 スローインを入れる宮本と、止めようとする荒野 得点に繋がりそうなチャンスは札幌に多いですが、少ないチャンスに旭川がボロッと点を取る可能性も感じます。 ハーフウェイラインを越えた位置からFKを蹴る菅原 距離は足りたものの、左へ外れたところで前半が終わりました。(0-0) ※スコアは、選手入場(ベンチ)の並びに揃えます。 後半開始時に、旭川は石岡に代えて大野を入れ、小澤がFWへ上がりました。 大野が加わるのを待って円陣を組む旭川 互いに持ち味を生かした攻撃の応酬になりますが、決定打にはなりません。 6分に、旭川は山田(海)に代えて前田を再投入しました。この大会では、一度退いた選手が再出場できます。 ライン際で3人に囲まれる三上を救出に向かう中川 10分を過ぎた頃から、私は余計なことを考えてしまいました。 このまま膠着してイーブンで終わると、(準決勝以上は)延長戦があります。いずれはどっちかが負けなければならないのは止むを得ないとしても、延長戦になれば20分間余計に試合を見ていられる、そして非情な結末は20分間だけ先送りになる、と。 とことん闘った後に決着が着けば結果に納得できるだろう・・でもそれじゃぁ、次の日の決勝戦に悪影響が出るかもしれないし、とも。 良い夢なら覚めないで、なるべく長く夢を見続けていたい・・と思うほどの良い夢は、長くは続かずに覚めてしまうのが常ですね。 13分に、旭川が左サイドの奥まで突破してクロスを入れ、中央で大野(手前)が頭に当てると、勢いはまるで無かったのにGKの頭を越えて、ゴールに入りました。(0-1) こうなると札幌の攻撃は少し雑になります。 焦らず落ち着いて攻めようとしますが、旭川は技術の差を運動量で埋めてハードワークするので、札幌の特色が消されてしまいがちです。 風向が札幌にとってやや向かい風になったのも、不利な材料かも知れません。 25分に、旭川は小澤に代えて阿羅を入れました。 30分に大野が右をえぐってクロスを入れ、中央で阿羅が右隅へ押し込んで追加点を上げました。(0-2) 31分に、札幌は山口に代えて羽石を入れました。 この交代は失点の前から準備されていましたが、守備固めだとすれば後手に回ってしまったし、2点ビハインドになってDFを代える意図は分かりませんでした。 終盤になって、旭川の前田と大野が立て続けにイエローカードをもらったところで、山室に代えて那須をDFに入れ、宮本がボランチに上がりました。 札幌の西田のFKはキャッチされ、菅原が突進して倒されてもファウルにはならず、試合終了になりました。(0-2) 両手を上げるキャプテン河本と共に歓喜する旭川と、泣き崩れる札幌の選手達彼岸悲願の勝利を達成して、ギャラリーに挨拶
この結果、コンサ旭川が北海道代表として、高円宮杯全日本ユース(U-15)選手権へ出場することになりました。 今年はまだ全国は無理かと思っていましたが、チーム創設以来の快挙です。 また、午前中に行われた準決勝の第1試合の帯広FC vs SSSの対戦は、SSSが(3-2)で勝って全国大会へ進むとともに、明日の決勝戦で優勝をかけてコンサ旭川と闘うことになりました。
※次回は当然、決勝戦の報告です。
プロフィール
作者の雁来 萌(かりき もえ)は、休日になると弁当と単語帳を持参して、札幌市東区にある「北海道コンサドーレ札幌・東雁来グラウンド」(通称:カリキ)で過ごしています。 コンサドーレの次代を担う(かも知れない)若者達が、しゃかりきにボールを追っている姿を眺めて癒されています。 性別:非公開 年令:非公開 特技:非行かい? 職業:占い師、トイレ評論家 住居:熊が出没する札幌市中央区 過去記事のリストを「記事一覧」カテゴリに載せています。 コメント欄に「今後の投稿予定」を記してあり、随時更新します。 オフィシャルブログ内であれば、このブログをリンク集に加えるのはご自由で、問い合わせも不要です。 深夜・早朝のコメント投稿はご遠慮下さい。
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